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Road to 2020
2019.09.24

睡眠を科学するエアウィーヴは寝具革命を目指す

 テニスの錦織圭選手やフィギュアスケートの浅田真央さんなど、一流アスリートが愛用するエアウィーヴの寝具。東京オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)では、東京2020オフィシャル寝具パートナーとしてアスリートをサポートします。どうやら、アスリートと睡眠の関係を長年研究し続けている同社は、東京2020を契機に「寝具革命」を起こそうとしているようです。その真意について、同社 会長兼社長の高岡本州氏に伺いました。

【株式会社エアウィーヴ プロフィール】

 株式会社エアウィーヴは、独自素材「エアファイバー」を使った高反発マットレスパッド「airweave<エアウィーヴ>」などの製造・販売を手掛ける寝具メーカー。「The Quality Sleep」を企業理念に掲げ、睡眠とアスリートのパフォーマンスに関する研究をはじめ、万人が質の高い眠りを得られる寝具の研究・開発に取り組んでいる。

 

アスリートで睡眠を科学する

――アスリートのパフォーマンスと睡眠の関係について早くから研究を続けているそうですが。

 当社は寝具を売るのではなく、「睡眠の質を売る」メーカーになりたいという想いがあります。

 睡眠の質を極めるには、アスリートの方々に使ってもらい、その声を聞くのが良いのではないかと考えました。なぜなら、睡眠の良し悪しは競技結果に如実にあらわれるので、アスリートほど眠りに対して非常に敏感です。そうしたことから、寝具を最もシビアにテストをしてくれるのは、アスリートをおいて他にいないという結論に至りました。

――特にフィギュアスケートの浅田真央さんや、テニスの錦織圭選手など、オリンピック種目に携わる選手をサポートしてきていますが、何か狙いがあるのでしょうか。

 オリンピック種目に関わる多くの選手は、例えば、1年に1回の日本選手権や、4年に1回のオリンピックといった大会を目指し、長いスパンでコンディションを調整しています。そのためには、規則正しいリズムで生活する必要があり、毎日の睡眠も均一にとらなければいけません。

 こういった睡眠の質に敏感な方々から、マットレスの違いによる寝返りのしやすさやリカバリーに関するフィードバックをいただきながら科学的に分析すれば、アスリートに限らず誰もが深い眠りを得られる寝具が効率的に開発できると考えたのです。

 

東京2020大会を支えるマットレスとは

――オリンピックでは、以前から日本代表選手団のサポートをしていますね。

 当社は、創業当初の2007年よりトップアスリートにとって唯一無二となる寝具を作ることを目指してきました。2008年の北京オリンピックの時は、水泳と陸上の日本代表からの要請で、ポータブルタイプのマットレスパッドを提供しました。そして、2012年のロンドンオリンピックの時は文部科学省マルチサポート事業からの要請を受け、選手の筋肉、体重にごとに、3種類のポータブルタイプのマットレスを提供しました。

 2013年には寝具メーカーとしては初めてJOCオフィシャルパートナー契約を結び、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、体重だけでなく、骨格、競技種目に合わせた6種類のマットレスパッドと、長距離移動をサポートする移動用クッションを開発しました。また、日本代表選手団だけでなくアメリカ・中国等7か国の選手やスタッフに3,000本以上のマットレスパッドも供給しました。

――東京2020大会では、約2万床のベッドを供給する予定だとお聞きしました。

 アスリートの方々がより質の高い睡眠をとれるように、マットレスが肩、腰、足という3つの部分で分割されたベッドを用意する予定です。それぞれの部分は、利用者の好みに応じて4段階で硬さを変えることができます。

 何故そのような仕様になっているのかというと、… 続きを読む… 続きを読む

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