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Road to 2020
2016.04.13

スマートシティ実現へ!企業に求められる“再定義”

東京大学 先端科学技術研究センター(森川研究室)

 世界的な人口増加や都市部への人口集中、CO2排出量削減などを背景に、近年スマートシティへの注目が高まっています。スマートシティの構築・展開では、データ収集や管理・制御という分野でITが重要な役割を担います。それらをより有益に活かしていくためには、どのような視点が必要なのか、企業はどのような姿勢でスマートシティという市場と向き合えばよいのか、東京大学先端科学技術研究センター(森川研究室)の森川博之教授から示唆に富むお話を伺うことができました。

 

国家プロジェクトとして4地域で実証実験が進行

 スマートシティとは、そこに生活する市民のQoL(生活の質)を高めながら、健全な経済活動を促し、環境負荷を抑えつつ継続して成長できる、新しい都市の姿であると定義づけられています。

 特にエネルギーの分野では、環境負荷低減へ向けた街づくりに向け、スマートグリッドと呼ばれる次世代送電網によりエリア全体をネットワーク化し、電力を効率よく利用することに加え、再生可能エネルギーの導入や蓄電システムの整備、電気自動車(EV)の普及など、さまざまな取り組みが複合的に進んでいます。

 現在国内では、経済産業省の主導によって、神奈川県横浜市、愛知県豊田市、京都府けいはんな学研都市、福岡県北九州市の4つの地域で社会実証実験が進められています。具体的には、エネルギー使用の見える化や、エネルギー需要に応じ供給側から需要調整を促すデマンド・レスポンス、蓄電システムの最適設計、EVの充電システムや交通システムなどを組み合わせ、街全体のエネルギー利用を最適化する、地域エネルギー・マネジメント・システムを構築することが目的とされています。… 続きを読む… 続きを読む

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森川 博之(もりかわ ひろゆき)
東京大学先端科学技術研究センター教授。「社会基盤としてのICT」「エクスペリエンスとしてのICT」という二つの視点から、ビッグデータ・IoT・M2M、センサネットワーク、モバイル・無線通信システムなどの研究に取り組んでいる。

東京大学 先端科学技術研究センター(森川研究室)について
■ 事業内容 Smart Society(風力発電における異常予兆検知、高速デマンドレスポンス、構造モニタリングなど) ・Experience(センサデータの実世界活用技術、ソーシャルメディアにおける感情解析、ユビキタスヘルスモニタリングなど) ・Network(無線センサネットワークにおける同時送信技術、時刻同期など) ・Wireless(次世代ワイヤレスシステム向け広帯域増幅器、LTE網におけるM2Mアクセス制御方式など) ・Policy(ブロードバンドの競争政策)
■ ホームページ

http://www.mlab.t.u-tokyo.ac.jp/

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