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おやつにも喜ばれる。こだわりのばらまき寿司
2013.01.22

センスが光る手みやげ第6回

おやつにも喜ばれる。こだわりのばらまき寿司

著者 高野 晃彰

 第6回は、日本のハレの日のご馳走である、お寿司をテーマに、「おやつにも喜ばれる。こだわりのばらまき寿司」について、お話をさせていただきます。

 

日本人の意識の中に残る「ハレ」と「ケ」

 私たち日本人の意識の中に、古くから「晴れ=ハレ」と「褻=ケ」という、2つの考えがあるのをご存知でしょうか。「晴れ=ハレ」とは、お祭りやお正月、節句、お盆などの年中行事、そして、初宮参り、七五三、冠婚葬祭といった儀礼など、日本人にとって重要で特別な日、言い換えれば、「非日常的な行事」が行なわれる時間や空間のことを指します。「晴れ着」、「晴れ舞台」、「晴れ姿」、「晴々しい」などは、このハレの日から生まれた言葉なのです。対して、「褻=ケ」とは、起きて、食べて、働いて、寝るという、人間が普通に行なっている時間や空間を指します。

 

賢い食の知恵から生まれた「ハレの日」のご馳走

 現代の日本では、「ハレの日」を余り意識しなくなってしまいましたが、「ハレの日」の食卓は、普段にはない、ご馳走が並ぶ日でした。今でも、お祭りやお祝いに、ご馳走をいただくのは、この伝統からで、「ハレの日」は、「神様を呼び、神様にご馳走を捧げる日」であったため、人々もそのご馳走のご相伴にあずかったわけです。年中行事の多くは、季節の変わり目に行なわれます。現代のように、エアコンなどで1年中快適に過ごせる時代になっても、季節の変わり目は、体調を崩しやすく、風邪などが流行します。人々は、季節の変わり目に「ハレの日」のご馳走を食べることで、体に栄養と休息を与えてきました。「ハレの日」のご馳走は、季節の変わり目を無事に乗り切るために考え出された賢い「食の知恵」でもあったのです。

 

晴々とした気持ちになるお寿司を贈る

 お寿司は、「ハレの日」の代表的なご馳走でした。今では、お寿司と言えば「にぎり寿司」が一般的ですが、お寿司の起源は、魚を塩と飯で漬け込み発酵させて作る「なれ寿司」で、貴重な魚を長期保存するために生まれました。後に酢を用いて、発酵の進行状態を早くする技術が加わり、江戸時代になり、酢飯とともに握る「にぎり寿司」が完成したのです。しかし、日本全国には、保存食としての名残を伝えるお寿司が今でも多くあります。例えば、柿の葉で包んだ「柿の葉寿司」、端午の節句に用いた餅菓子の粽(ちまき)を象った「粽寿司」、笹の葉で巻いた「笹巻き寿司」などです。こうしたお寿司は、保存の面もさることながら、見た目の美しさや、誰にでも好まれる美味しさで、手みやげに向いています。また、ひとつひとつ包まれているので、手を汚さずに食べられ、ばらまきの手みやげとしても最適です。そして、何よりも日本人が大好きな「ハレの日」のご馳走である、お寿司を手みやげとすることで、贈る側も贈られる側も、晴々とした気持ちになることでしょう。

 

手みやげにおすすめのお寿司とは?

 では、手みやげに喜ばれる、見た目も美しくて美味しい、おすすめの、お寿司をいくつか紹介しましょう。

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高野 晃彰

高野 晃彰

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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