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贈る人のセンスが光る、職場で歓迎される手みやげ
2012.12.20

センスが光る手みやげ第1回

贈る人のセンスが光る、職場で歓迎される手みやげ

著者 高野 晃彰

 今回から数回にわたり、「贈る人のセンスが光る、職場で歓迎される手みやげ」というテーマで、お話をさせていただきます。
 第1回は、「ここでしか買えない手みやげ。おやつ休憩に心も身体もほっこりする古都の和菓子」です。古都・京都の和菓子を例に、手みやげのお話をさせていただきます。

 

手みやげの意味を考えてみよう

 日本には昔から大切な人に物を贈る「ご贈答」という慣習がありました。婚礼や葬儀の際に、ごちそうやお供えを持ち寄ったことから始まり、さらに、季節の節目にもこの慣習は行われました。これが、お中元やお歳暮で、親元や親戚、そして、お世話になった人に贈るというように変化していったのです。
 では、「手みやげ」はどうでしょう。手みやげの「みやげ」の語源は、宮笥(みやげ)という説が有力です。宮笥とは、神社でいただいたお札を入れる箱のことです。江戸時代の後半になると、伊勢神宮への参拝の旅「お伊勢参り」が流行しました。しかし、誰もが「お伊勢参り」に行けたわけではなかったので、人々は、伊勢神宮へ行く人に餞別を渡して、自分の替わりにお札を求めてくれるように頼みました。
 「お伊勢参り」に出かけた旅人は、伊勢神宮でいただいたお札を、この宮笥に入れて大切に持ち帰り、餞別をいただいた人に配りました。「みやげ」は神様のお札、神聖なものでもあったのです。
 このように、「みやげ」は、お世話になった人に心を込めて、物を贈るという意味があります。

 

おもてなしの精神こそが大切

 「手みやげ」は、現代では「人を訪問するときに持っていく、ちょっとしたみやげ」という意味で使われますが、その根底には、日本人の慣習に深く根ざす「人への感謝」、「お礼」の気持ち、さらには、人と人を結びつける大切な「おもてなしの精神」が込められているのです。「おもてなし」とは、他人の気持ちを思いやること、自分の内側から自然に湧き出す優しい気持ちとも言い換えることができます。

 

古都の和菓子こそ手みやげに最適

 千年もの間、日本の都として、さまざまな人々が行き来した京都。そこに生きる人々は、人との潤滑な関係を築くため、なによりも人付き合いを大切にすることが必要とされました。… 続きを読む… 続きを読む

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高野 晃彰

高野 晃彰

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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