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「サブスクリプション型ビジネス」の最大のメリットとは
2018.12.30

好調な企業はもはやモノを売っていない

「サブスクリプション型ビジネス」の最大のメリットとは

著者 地蔵 重樹

 現在、ビジネスの世界では、プロダクトを「販売」する従来のモデルから、一定の利用期間に対して料金が発生する「サブスクリプション型」のビジネスモデルへの転換が進みつつあります。そして、サブスクリプション型のビジネスモデルを採用した企業の多くが、急成長を遂げています。

 しかし、どうしてサブスクリプション型のビジネスは、従来型のビジネスを凌駕しているのでしょうか?その理由を、人気のビジネス書『サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル』(ティエン・ツォ, ゲイブ・ワイザート共著:ダイヤモンド社)から読み解きます。

 

好調な企業はもはやモノを売っていない

 本書ではまず、2000年のフォーチュン500(米フォーチュン誌が年1回編集・発行する、 全米上位500社の総収入ランキング)に入っていた企業の半数が、2017年には存在していないことを指摘しています。

 一方で、長い間上位に入り続けている企業もまた存在します。

 たとえば1955年のフォーチュン500で4位だったGEは、2017年も13位と、上位にとどまっています。同社が消えずに残っているのは、電球や電気設備、発電機などの製造販売を行っていた会社から、「デジタルソリューションの提供」を行う企業に変貌したためと、本書では指摘されています。

 加えて、1955年に61位だったIBMが、最近では32位に上昇して残っています。創業当時のIBMは、秤(はかり)やパンチカードによるデータ処理機を販売していましたが、現在はITと量子コンピューティングサービスを売っています。

 同様の変化を遂げた企業として、ゼロックスが印画紙と関連機器の製造販売から情報サービス業に、マグロウヒル(現、S & Pグローバル)が雑誌の発行から金融サービスや適応学習システムの提供に、そしてNCRがキャッシュレジスターの製造・販売からデジタル決済サービスへ移行したことが紹介されています。

 これらの企業に共通している点が、… 続きを読む… 続きを読む

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地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター

ニュースサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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