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シリコンバレーで発見、電気自動車のパトカーとAWSライクなサービス
2019.02.22

シリコンバレー通信第9回

シリコンバレーで発見、電気自動車のパトカーとAWSライクなサービス

著者 小室 智昭

 日々新たなテクノロジーが誕生するシリコンバレーでは、そのテクノロジーが暮らしにすぐ溶け込んでいきます。今回は、そんなシリコンバレーの日常から、「電気自動車のパトカー」と「AWSライクなサービス」を紹介します。

 

フリーモント市がTesla Model Sをパトカーに採用

 シリコンバレーのパトカーといえば、フォード社というイメージを持っている人も多いはず。”Peninsula(ペニンシュラ)”と呼ばれるサンフランシスコ湾の西側の地域では、SUVもセダンもトラックもフォード社製だ。

 サンフランシスコ湾の東側に位置するフリーモント市の警察署(以降、フリーモント警察)のパトカーは現在、クライスラー社の2007年型Dodge Chargerがベースとなっているが、フリーモント警察は今後、テスラ社の電気自動車(以降、テスラ)をベースとしたパトカーへと順次切り替えていくと発表した(現地時間の2019年1月23日)。フリーモント警察が最初に掲げた目標は、2020年までに温室効果ガスの25%の削減だ。

 フリーモント市は2017年に警察、財務、エンジニアリング、IT、建物管理などのメンバーで検討チームを組織し、ゼロ・エミッション自動車を現場で利用するための検討会を立ち上げた。フリーモント市は、電気自動車のパトカーは同市が持続可能なコミュニティであるためのクリーン・テクノロジー、スマートシティに関する検討の延長として捉えている。

 検討チームは、2018年1月に2014 Tesla Model S 85を$61,478.50(約680万、税込、手数料込)で購入した。検討チームよると、テスラだけが、サイズ、パフォーマンス、走行距離、安全性など検討チームが独自に設定した基準をクリアした唯一の電気自動車だったそうだ。また、テスラ社の工場はフリーモント市にあることもテスラを選んだ理由の一つであることも想像できる。

 フリーモント警察は、$4,447(約50万円)をかけてフロントグリルバー、バンパー、仕切りなどのパトカーに必要な装備を、購入したテスラに実装した。フォード社のFord Exporerベースのパトカーパッケージは約$40,000(約440万円)なので、それと比べるとテスラのパトカーは高額なものだ。

 ただ、Ford Explorerベースのパトカーの寿命は5年で、燃料費は5年間で約$32,000(約350万円)。一方のテスラベースのパトカーの燃料費は… 続きを読む… 続きを読む

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小室 智昭

小室 智昭

大手通信会社でBox社などのシリコンバレーのスタートアップとの協業を推進する傍ら、シリコンバレーなどの北米の尖ったサービス、製品を日本に紹介している。

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