今年もネバダ州ラスベガス市で、世界最大の家電ショー「CES 2019」が行われた(1月8~11日)。一般公開の前に開催されたMedia Day(1月6~9日)では、2019年のConsumer Tech(消費者向けのテクノロジー)のトレンドや、家電メーカーや自動車メーカーによる新サービスなどが紹介されたので、いくつか紹介してみたい。

 

1.CES 2019概要

 CES(Consumer Electronics Show)は、世界最大の家電ショーで、最近は、毎年1月にネバダ州ラスベガス市で開催される。1967年に始まったCESも、今回で52回目を迎える。

 CES 2018の参加者は182,198人(米国内: 118,414人、米国外; 63,784人)で、内訳は、一般参加者が106,288人(米国内: 68,946人、米国外; 37,342人)、出展社が69,265社(米国内: 45,327社、米国外; 23,938社)、メディアが6,645人(米国内: 4,141人、米国外; 2,504人)となっていた。参加者の中で一番多い役職はプロダクトマネージャーで、次に多いのがエンジニアだ。日本からも多くの参加者、出展社がCESに参加し、CES 2018は6,434人の日本人が参加した。これは、米国、中国、韓国についで4番目の多さだ。

 CESでは、セミナー、Expo、スタートアップに注目が集まりがちだが、企業のトップが直接メッセージを伝えKeynote(基調講演)はCESの見どころの一つであろう。2019年は5G元年となるべく、Verizon社、AT&T社のトップがKeynoteを務める。

 

(1) テーマ

 CES 2019のカバレッジは広い。5G、Automotive(自動車)、ブロックチェーン、ヘルスケア、エンターテインメント、ロボティクス、スポーツなど11のカテゴリーがある。ケーススタディ別に見ると、AR/VR、スマートシティ、Autonomous(自動運転)、AI、ドローン、eスポーツなど27のテーマがある。

(2) 会場

 会場はさらに拡張され、カンファレンス会場、ホテルなど11の会場でKeynote、セミナー、Expoなどが開催される。各会場は無料のシャトルバスで移動することができるが、CES期間中は交通渋滞がいつも以上にひどいため、近くの会場に移動するにも1時間近くかかることがある。

(3) 2020年に向けた市場動向(出展: CTA @ CES 2019)

 2000年代は「Digital Age」で、iPhoneを代表とする多くのイノベーティブなデジタルデバイスが発売された。2010年代は「Connected Age」で、Facebook社、Twitter社、Instagram社、Snapchat社、Netfrix社など人々の行動を変える多くのサービスが誕生した。

 そして、2020年代は「Data Age」になるであろうと、CESの主催者のCTA(Consumer Technology Association)は予測する。

 技術的には、昨年と同様に「Ingredient Technologies」、「Consumers」、「In the Market」という3つの分野に分類され、Consumerの分野ではデジタルなプライバシー、セキュリティがキーになると予測している。これから成長が期待される分野としては、… 続きを読む

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小室 智昭

小室 智昭

大手通信会社でBox社などのシリコンバレーのスタートアップとの協業を推進する傍ら、シリコンバレーなどの北米の尖ったサービス、製品を日本に紹介している。

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