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イスラエルのセキュリティイベントで見つけた気になるソリューション
2018.12.25

シリコンバレー通信第4回

イスラエルのセキュリティイベントで見つけた気になるソリューション

著者 小室 智昭

 セキュリティソリューションのメッカのテルアビブで、HLS&Cyber 2018というセキュリティに特化したカンファレンスが開催された。在米イスラエル領事館に招待されたため参加してきた。会場では物理的なセキュリティからサイバーセキュリティまで所狭しと、多くの企業、スタートアップが展示していた。カンファレンス会場では、セキュリティ商材を扱っている日本からの出張者も多く見かけた。

(1) 複数の人物を同時にモニターできる監視カメラ

 最近では街の中、ビルの中、駅構内など監視カメラに囲まれている。撮影された映像や音声がどのように使われているのか気になるところだが、安全のためと思って割り切っている人も多いだろう。しかし、既存の監視カメラではどのくらいの情報が取れているのだろう?実際にビデオを検証する場合、一つの映像に複数の人が写っている。そんな時は、監視者がビデオに映っている人を一人一人追跡する必要がある。

 そんな課題を解決しようとしているのがInsight Acoustics社。独特な形をした装置を使って、ビデオを撮影する。Insight Acoustics社が開発しているのはインドア用の監視カメラで、正方形型のフラットなパネルには、放射線状にのびた10本の骨子にそれぞれに4個のマイクと中心にあるカメラの周りに10個のマイクが設置されている。

 この独特なデザインが驚くべき機能を提供する。どんな機能かというと、専用のプレイヤーを使ってビデオ再生してビデオに映っている人をタップすると、その人の会話を明瞭にしてくれる。同社はこの監視カメラを天井に設置することを想定して設計しているそうだ。

 導入事例としては、カジノ、ホテルのロビー、駅の通路など、人が多く集まり、監視が必要な場所。Insight Acoustics社のCEOのVladimir Shermanさんは、「今は銃声と爆弾の音しか検知できないが、今後は画像認識技術や音声認識技術と連携して行動パターン、会話の内容から危険を予知し、公共の場をより安全なものにしたい。」とさらなる展望を語ってくれた。

PoCはできるか?」という質問については、「今なら15台残っているから販売できるよ。一台$5K(5,000ドル、約55万円)ね。PoCはしていないけれど、日本の企業では… 続きを読む… 続きを読む

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小室 智昭

小室 智昭

大手通信会社でBox社などのシリコンバレーのスタートアップとの協業を推進する傍ら、シリコンバレーなどの北米の尖ったサービス、製品を日本に紹介している。

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