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次世代のユニコーン企業?「SXSW」に登場した学生起業家の共演
2019.03.26

シリコンバレー通信第13回

次世代のユニコーン企業?「SXSW」に登場した学生起業家の共演

著者 小室 智昭

 優秀なスタートアップを数多く輩出する世界最大級のカンファレンス「SXSW」(サウス・バイ・サウスウエスト)が、3月8日から17日まで開催された。

 前回はピッチイベント「SXSW Pitch」を取り上げたが、SXSWでは学生起業家に限定したピッチイベントも開催された。今回はそのイベントのようすと、注目を集めた「巨大な展示物」を紹介しよう。

 

1. 次世代のユニコーンをめぐる学生起業家の共演

 学生起業家によるピッチイベントもSXSWの目玉の一つだ。”Student Startup Madness”と名付けられたこのイベント。名前に負けない熱狂ぶりと質の高さでで、あっという間に2時間が過ぎた。ここでは、全米の大学の代表としてやってきたファイナリストたちのPitchの内容を紹介する(発表順)。

(1) Clean’em from University of Texas

 オンデマンドクリーニングサービス。AirbnbのホストやSME(中小企業)をターゲットにビジネスを展開。AIを使って、リクエストの内容、部屋の広さをもとにダイナミックに価格を変動させる。標準的な料金は1BB(1bed room, 1 bathroom)で$15(約1,670円)。

(2) Homecooked from University of Chicago

 食事が必要な少人数のグループと食事を提供したい人たちをつなぐマーケットプレイス。2018年11月にサービスを開始し、100人以上の会員と$8K(約90万円)の売り上げがある。8人用の料理の場合、一人$20(約2,230円)から注文を受ける。

(3) Parents in Motion(PIM) from Case Western Reserve University

 米国の38%の親は子供のために5時間/週も運転をしている。そんな忙しい両親に代わって、安全に子供達を送迎するサービス。Austin市周辺でサービスを始め、20人のドライバー、20家族が登録している。同社は、FedEx Small Business Grant Contest 2019を獲得。

(4) Resonado from University of Notre Dame【第3位】

 スピーカー業界にイノベーションを起こそうとしているスタートアップ。フラットタイプのスピーカーを開発。さまざまな工業製品にフィットできる。デザインは韓国、製造は中国で行っている。

(5) Sincere Sitter from Seton Hall University

 安心して子供の面倒をみて欲しい親とターゲットにベビーシッターをつなぐマーケットプレイス。同社は、ベビーシッターのマッチング・派遣だけでなく、ベビーシッター向けのトレーニングサービスも提供し、質の良いサービスの提供を目指している。ビジネスモデルは、$25/月(月額約2,790円)もしくは$150/年(年額約16,750円)のサブスクリプションモデル。NYC(ニューヨーク市)を足がかりにサービスを拡大中。

(6) Skoop from Michigan State University

 広告料をベースに、無料のMicro Mobility(簡易モビリティ)サービスの提供を目指すスタートアップ。自転車で牽引する人力車の座席後部に… 続きを読む… 続きを読む

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小室 智昭

小室 智昭

大手通信会社でBox社などのシリコンバレーのスタートアップとの協業を推進する傍ら、シリコンバレーなどの北米の尖ったサービス、製品を日本に紹介している。

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