ビジネスシーンにおいて、“APIエコノミー”や、金融業界の“オープンAPI”など、「API」という言葉を、一度は見聞きしたことがあるかもしれない。

 APIとは「アプリケーションプログラミングインターフェース」の略であり、あるソフトウェアから、別のソフトウェアの機能を呼び出して利用するための形式のことである。

 2015年のIBMの試算によると、今年2018年におけるAPIエコノミーの市場規模はなんと250兆円に達すると予測されていた。世界の化粧品やコーヒーの市場規模は8兆円程度のため、その30倍以上の規模の経済圏と考えられる。

 しかし、2018年も半分が過ぎたが、250兆円といった市場の噂は、メディアや報道などで大きく取り上げられることはない。

 とはいえ、APIエコノミーは単なるバズワードではない。APIエコノミーは既に、ウーバーやエクスペディアなどの大手企業の裏に隠れて、大きな成長を見せている。単に気づかれていないだけなのである。

 なぜAPIエコノミーは、250兆円もの市場規模を秘めているのか。そして、そのAPIエコノミーに参入するためにはどうすれば良いのか。実は知らぬ間に広がりつつある「APIエコノミー」の世界について、3回に渡って説明する。

 

APIとは「窓口」である

 APIエコノミーを理解するには、まず「API」を理解しなくてはいけないが、実は定義が難しく、簡単に説明しづらい言葉である。

 なぜなら、APIは「抽象的な言葉」だからだ。

 たとえば以下は、いずれも「API」を示す言葉であるが、場面や人によって理解が異なってしまうため、共通認識を作ることに苦労しがちである。

・繋がるIT時代のコア技術
・ソフトウェア同士の通信そのもの
・ソフトウェアの通信技術仕様
・新市場・新製品カテゴリ
・AIなどと並ぶ経済紙上のバズワード

 ただ、APIをおおよその感覚で現実社会に置き換えてみると… 続きを読む

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丸山耕二

丸山耕二

APIbank APIエディター / 株式会社ウェブジョブズ 代表

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)でシステムエンジニアを経た後、Webコンサルタントとして独立。中小企業向けにデータアナリティクスを基軸としたWebコンサルタント業務や社内教育業務を手掛ける。著書:世界一やさしいGoogle Analyticsアクセス解析入門(秀和システム)、編集協力:APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト(日経BPマーケティング)

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