2018.05.10 Thu

 好立地、清潔、リーズナブルな料金で、日本のビジネスパーソンに長年親しまれてきたビジネスホテルが「東横INN」です。このホテルチェーンが2018年5月18日に、フランス・マルセイユにホテルをグランドオープンします。日本から世界のエコノミーホテルへと進化する、東横INNならではのグローバル戦略と人気の秘密を探ります。

 

マルセイユでも東横INNは“いつもと同じ”!

「なぜ、東横INNの部屋はどこも同じなのか?」「『東横イン』と『東横INN』はどう違うの?」。インターネットで“東横イン”と検索してみると、このホテルの“ナゾ”や“あるある”を楽しげに披露するサイトが次々と登場します。

 こうしたファンも出現するほど、東横INNは日本人にとってはお馴染みの存在です。この人気ビジネスホテルが、2018年5月18日、世界を代表する観光地・フランスのマルセイユにグランドオープンするという知らせが入ってきました。いったいどのようなホテルなのでしょうか。

 マルセイユの開業責任者で、株式会社東横インで執行役を務める大橋磨美氏はこう教えてくれました。

「マルセイユの東横INNは、日本の東横INNとほぼ同じような客室とサービスをご提供します」

 マルセイユらしくリゾートや地中海をイメージしたホテルになったのかと思いきや、日本と同じとは意外な答えが返ってきました。そこには、どうやら東横インの並々ならぬこだわりがあるようです。その秘密を探るために、まずは東横インの歴史を振り返ってみましょう。

 東横INNの誕生は、1986年。現社長である黒田麻衣子氏の父・西田憲正氏が、東京・蒲田にビジネスホテルをオープンしたのがはじまりでした。それから32年、2018年4月時点で273店舗・56,788室を誇る、日本最大級のホテルチェーンにまで成長しました。

 2015年には、ホテル全室(当時249店舗、48,831室)を満室にし(期間:5月2日〜3日)、「100%の稼働率を達成した最大のホテルチェーン(24時間)」としてギネス世界記録に公式認定されています。

 そんな東横INNが初めて海外に進出したのは、2002年の中国・瀋陽(2007年閉店)でした。次に進出したのが2008年の韓国「釜山中央洞(現:釜山駅Ⅱ)」で、現在まで韓国には8店舗を開業し、2015年にはカンボジア・プノンペン、2017年にはドイツ・フランクフルトとフィリピンのセブ島にも進出。着実にその数を増やしてきました。

 実はこれら海外の東横INNは、内装からベッド、照明、バスルームに至るまで、日本の東横INNとほぼ同じ仕様です。この “全店舗同品質”という東横INNの鉄則にこそ、リピーターを増やす秘密があります。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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