海外発!最新ビジネス事情2018(アメリカ・シアトル)

アメリカで「30分で作れる食材宅配サービス」が人気

2018.07.07 Sat連載バックナンバー

 アメリカでは今、スマートフォンのアプリで注文できる宅配サービスが花盛り。オフィス向けには、各レストランと提携して食事や弁当を届ける出前サービスが定着。そして家庭向けには、食材宅配サービスが一般的になっていたところに、より進化した「ミール・キット」ビジネスが続々登場している。

 ミール・キットとは、一体どんなものなのか? 代表的なサービスを比較して紹介する。

 

ミール・キットの存在を世に知らしめた「ブルー・エプロン」

 ミール・キットとは、1回分の食事2~4人前を作るための食材と調味料を、レシピ付きでセット販売するサービスのこと。単なる食材宅配サービスと異なるのは、1回分の食事作りで使い切れる分しか食材を提供しないという点。食品廃棄が社会問題となる中で、時代に即した新ビジネスと言えよう。しかも、各レシピは平均30分の調理時間を想定しており、共働き世帯の時短需要にもマッチしている。

 ミール・キットサービスの代表格が、2012年設立の「ブルー・エプロン」だ。スタンダードなプランでは、アプリで週3食分のメニューを選択すると、翌週の指定した曜日に、保冷剤と一緒に段ボール箱に入って玄関ドアの前に届く。1食1人当たり約9ドル(約940円)と、普段手作りするよりはやや高く、外食するよりはやや安いという価格設定になっている。

 メニューは週替わりで、ハンバーガーやピザ、パスタなどアメリカの家庭料理に、地中海風、メキシコ風、アジア風などの変わり種を加えた全8種類。中には、ラーメンや丼といった、アメリカ人に人気の日本風のメニューも見られる。唐辛子や味噌など、アメリカ人には馴染みんが薄い調味料も全て付いてくる。

 以下に紹介するような競合他社がたくさん出てきた現在、ブルー・エプロンはスーパーマーケットにも販路を拡大。1回分のパッケージを食品コーナーの棚に並べることで、宅配契約のない家庭にまでシェアを広げている。

 

グルメも納得のこだわり食材とレシピ「サン・バスケット」

 ブルー・エプロンはエスニックなメニューを取り入れているものの、基本的には家庭料理である。それに対し、「サン・バスケット」によるミール・キットは、… 続きを読む

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ハントシンガー 典子

ハントシンガー 典子

海外在住ライター

東京にて編集職、ライター職を経て渡米。日米で15年以上の経験あり。現在は、フリーランス・エディター/ライターとして日米の雑誌やウェブサイトなどの媒体に寄稿、リライト、執筆活動を行う。現地メディアでコラムを連載するほか、日本での掲載実績としてはビテチョー、マガジンアルク、日経ウーマンオンライン、FQ Japan、OCNなどがある。

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