海外発!最新ビジネス事情2018(中国・香港)

香港では「トレラン」がビジネスを動かしている

2018.06.03 Sun連載バックナンバー

 香港では、マラソンブームと登山ブームが合わさり、それを両方体験できる「トレイルランニング(トレラン)」をする人が5~6年前から増えています。

 トレランとは、道路を走るのではなく、山野を走ること。香港は超高層ビルが密集しているコンクリートジャングルのイメージがありますが、実は総面積約1,104km(東京都の総面積の約半分)のうち約7割が山林で占められており、トレランをするには最適の街なのです。トレラン人口が増える中、ビジネスとしてトレランを始め、成功を収めているビジネスパーソンもいます。彼らはどのようにして、トレランで成功したのでしょうか。

 

香港はトレランに適した環境

 香港で初めて作られたトレイル(トレランのコース)は、イギリス植民地時代中の1979年に作られました。自身もハイキング好きのマクレホース香港総督が、香港内に国立公園を設置することに決め、九龍半島の東端から西端まで横断する全長100kmものトレイルを作りました。これが、マクレホーストレイルと呼ばれる、香港最長のトレイルです。

 香港にはこのほかにも、全長50kmある香港島内の西端から東端を横断するホンコントレイル、ランタオ島をまわる全長70kmのランタオトレイル、香港島の南部から北部まで縦断し、さらには海を越えて九龍半島を縦断する全長78kmのウィルソントレイルがあり、マクレホーストレイルと合わせて「4大トレイル」と呼ばれています。その他、マイナーなトレイルも数多く存在します。

 香港がニューヨークやロンドンといった大都市と違うのは、コンパクトであること。そのため、時間をかけずトレイルに辿り着け、万が一事故にあっても道路に出ればすぐに病院に行けます。

 

定員を超えるトレランから生まれたビジネスチャンス

  ここ数年、毎年10月から翌5月までの気候のいい時期は、毎週のように香港各地でトレランが開催されています。日本のトレランの主催者は多くの場合、町や市の実行委員会が多いようですが、香港では会社が主催していることがほとんどです。トレランの人気が上がるにつれ、定員以上の申込みがあり、売り切れのトレランが相続きました。

 この状況の中、ビジネスチャンスだと判断したトレランランナーは、… 続きを読む

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りんみゆき

りんみゆき

海外書き人クラブ所属 香港在住ライター

1994年より香港在住。雑誌、機内誌、情報誌の寄稿多数。「台湾・香港deワーキングホリデー」共著。

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