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豪州に学ぶ、障がい者雇用のビジネスモデル
2018.08.25

海外発!最新ビジネス事情2018豪州・ブリスベン

豪州に学ぶ、障がい者雇用のビジネスモデル

著者 柳沢 有紀夫

 オーストラリア最大の都市シドニーから250キロほど内陸に入ったところにある人口4万人の小都市オレンジ。ここでひときわ有名な農園が、創業約40年という「ハントリーベリーファーム」だ。

 その名のとおりイチゴ(ストロベリー)、ブラックベリー、ブルーベリー、ラズベリーなど十種類以上のベリー類を栽培。来園者はいちご狩りのように季節のベリーを摘んだり、ラマやクジャク、鶏などの小動物とふれあうことができる。さらには、同園で収穫されて調理されたジャムや、カボチャや栗をおみやげとして購入できる、家族連れに人気のスポットだ。

 同農園のユニークな点は、じつは「15人ほど働き手のほとんどが障がい者」というところだ。所有しているのは地元オレンジ市に1976年にたった2名で設立されたOCTECという企業で、運営はオーストラリア連邦政府が基金を出している非営利企業「オーストラリア障がい者会社」が担当している。後者では現在約2万人にもおよぶ「中度から重度の障がい者」が雇用されている。

 

障がい者を重要な働き手とみなす

 オーストラリアの障がい者雇用の実態は、かつては決して褒められたものではなかった。「オーストラリア障がい者会社」のホームページの表現によると、かつて存在したのは「障がい者だけを囲い込んだ古臭い作業所」。意味するところは、難易度も生産効率もあまり高くない仕事を安価な賃金で請け負わせていたということだろう。

 だが、… 続きを読む… 続きを読む

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柳沢 有紀夫

柳沢 有紀夫

海外書き人クラブ所属・オーストラリア在住ライター

慶應義塾大学文学部卒業。外資系広告会社で12年間コピーライターをした後、1999年よりオーストラリア在住。2000年、海外在住の日本人ライターに呼びかけ、海外書き人クラブを設立し、現在もお世話係を務める。『日本語でどづぞ』(中経出版)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか』(新潮文庫)、『オーストラリアで暮らしてみたら。』(JTBパブリッシング)など著書多数。『値段から世界が見える』(朝日新書)など、多くのライターに執筆参加してもらう企画も得意。2013年から別名義で小説家としても活動中。

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