ITサービスの最新動向に迫る(第6回)

日本で「eスポーツ」への取り組みが本格化した理由

2018.03.08 Thu連載バックナンバー

 コンピューターゲームでの対戦を、スポーツ競技として実施する「eスポーツ」。海外では人気があるものの、日本では知名度が高いとは言えないeスポーツだが、ここ最近そのeスポーツを日本でも普及させようという動きが相次いで起きている。

 その動きを象徴しているのが、今年2月に日本eスポーツ連合(JeSU)が設立したことだ。それまで日本では、eスポーツの普及に向けた団体が3つ存在し、個々に活動をしていたのだが、それら3つの団体が統合。業界全体でeスポーツの普及に向けた取り組みを加速しようとしていることが分かる。

 またJeSUは、プロゲーマーとなる選手に対するプロライセンスの発行を実施。JeSUが公認したタイトルの、公認大会で優秀な成績を収めた人にプロライセンスを発行し、このライセンスを獲得した人は「プロ」として高額な賞金の出る大会などに出場できるようになるという。

 実際、2月10日から11日にかけて実施されたコンピューターゲームのイベント「闘会議2018」では、「ストリートファイターV アーケードエディション」など既にeスポーツで人気のゲームから、「パズル&ドラゴンズ」など日本で人気のスマートフォンゲームに至るまで、JeSU公認タイトルのいくつかに関する、プロライセンス発行の公認大会を実施。大会で優秀な成績を収めてプロライセンス獲得の権利を得た、プロゲーマー候補者が早速生まれていた。

 だが、これまで日本においてeスポーツがここまで大きく注目されることはなかったし、現在もeスポーツに対して強い関心を持つ人たちが多いとは言えない状況だ。にもかかわらず、なぜいま、日本でeスポーツを広めようという動きが起きているのだろうか。

 

なぜ日本でeスポーツは普及しなかったのか

 その理由を紐解くには、そもそもeスポーツがどのような経緯で生まれたかを知る必要があるだろう。

 eスポーツは元々、… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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