ITサービスの最新動向に迫る(第5回)

スマートスピーカーは、IT業界覇権争いの舞台である

2018.02.06 Tue連載バックナンバー

 米国を中心に大きな盛り上がりを見せている、話しかけてさまざまな操作ができるスマートスピーカー。昨年下旬頃から日本でも本格的に販売されるようになってきたが、なぜIT企業はスマートスピーカーに力を注ぐのだろうか。

 

日本でもついに登場したスマートスピーカー

 昨年末に大きな注目を集めたIT製品の1つとして「スマートスピーカー」が挙げられるだろう。スマートスピーカーについて簡単に説明しておくと、見た目は単なるスピーカーのようだが、インターネットに接続しており、話しかけると好みの楽曲を再生してくれるだけでなく、天気やニュースを教えてくれたり、家電機器を操作してくれたり、果ては買い物までしてくれるなど、非常に多くの機能が利用できるものだ。

 スマートスピーカーの元祖とされるアマゾンの「Amazon Echo」は2014年に発売されており、当初から高い人気を博した訳ではなかった。だがスマートスピーカーで利用できる機能が増えるとともに、話しかけて操作できる利便性が人気となって米国でヒットを記録。その後英語圏やドイツなどでの販売が進められ、人気を高めてきた。

 一方、言語や文化の違いから、スマートスピーカーの日本投入は遅れていた。だがそうした言語の問題解決に目途が立ったこともあってか、昨年下旬頃から相次いで、日本でもスマートスピーカーが投入され、競争が激化しつつある。

 実際、昨年10月にはグーグルの「Google Home」や、LINEの「Clova Wave」が相次いで販売を開始。11月にはアマゾンが、招待制による限定販売ではあるものの、Amazon Echoの販売を開始している。その後もソニーやオンキヨーなどのオーディオメーカーなどがスマートスピーカーを次々投入しており、国内での競争が一気に過熱したのだ。

 さらに今年に入ってからは、アップルがスマートスピーカー「HomePod」の予約・販売を開始。こちらの販売は米国などまだ一部の国に限られ、日本での販売は未定となっているものの、いかに多くの企業がスマートスピーカーに力を入れ、競争が拡大している様子を見て取ることができるだろう。

 

スマートスピーカーの本質は音声アシスタントにあり

 こうして見ると、スマートスピーカーに力を入れているのは、主に国内外のIT大手企業であることが分かる。だが彼らは別段スピーカーを売りたい訳ではない。スマートスピーカーに積極的に取り組んでいる最大の理由は… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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