ITサービスの最新動向に迫る(第4回)

ドン・キホーテ「ジェネリック家電」の安さの秘密

2018.01.04 Thu連載バックナンバー

 ディスカウントストア大手のドン・キホーテが昨年、国内メーカーの部品を使った5万4,800円の50インチ4Kテレビや、1万9,800円のノートパソコンをプライベートブランド(PB)で投入し、大きな話題となった。なぜそれだけ安い商品を提供できるのか。またそうした商品を購入する上で、落とし穴はないのだろうか。

 

東芝製のパーツを採用した4Kテレビが5万4,800円

 商品を隙間なく並べる、独自の陳列で人気のディスカウントストア「ドン・キホーテ」。そのドン・キホーテが、昨年家電・IT業界から大きな注目を集めることとなった。その理由は、同社が展開するプライベートブランド「情熱価格」「情熱価格 PLUS」で展開した商品にある。

 1つは、昨年6月に発表した「50V型ULTRAHD 4K液晶テレビ」である。この商品は文字通り、50インチサイズで4K(3,840×2,160ピクセル)解像度の液晶テレビなのだが、驚きを与えたのは、5万4,800円という破格の値段であったことだ。50インチクラスの4K液晶テレビは最近価格が下がってきているものの、それでも10万円以上するのが一般的だ。それがたったの5万円台で購入できるという。

 驚きを与えたのはそれだけではない。同社のプレスリリースによると、このテレビには「東芝映像ソリューション株式会社が開発したメインボードを採用」しているという。つまり国内メーカーの部品を採用しながら、5万円台という価格を実現しているのだから、そのお得感は非常に高いものがある。

 同社の発表によると、このテレビはたった1週間で初回生産分の3,000台を完売したとのこと。あまりの反響の大きさから7月に1,400台の追加生産をするなどの対応に追われ、大きな評判となったことが分かる。

 さらにもう1つ、ドン・キホーテのプライベートブランド商品で大きな注目を集めたのが、昨年12月に発売された「MUGAストイックPC」である。こちらは同社のプライベートブランドとして初のノートパソコンとなるのだが、14.1インチディスプレイを備えるスタンダードなサイズのノートパソコンながら、フルHD(1,920×1,080ピクセル)解像度で、なおかつ視野角が広いIPS液晶を搭載。それでいて1万9,800円という、やはり破格の値段で販売されたことから、こちらも発表直後から大きな注目を集めているようだ。

 

安さを実現する2つの理由とは

 小売業者自身が商品を企画・開発し、製造だけをメーカーに委託するプライベートブランドは、販売と連動するため需要予測によるコントロールがしやすく、在庫を抱えにくいことに加え、物流や広告などのコストが抑えられることから商品を安く提供しやすいのは理解できる。だがこれだけ破格の値段を実現できたのには、ほかにもいくつかの理由がある。… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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