今年9月に新型のiPhoneを発表したばかりのアップルが、翌月末にMacとiPadの新モデルをリリースした。新製品のラインナップの中には、久しくモデルチェンジされていなかった「MacBook Air」や「Mac mini」も含まれ話題となったが、そもそもなぜこうした動きに至ったのか。その狙いを紐解いてみる。

 

「Mac mini」と「MacBook Air」が復活

 去る2018年10月31日、アップルはMacとiPad Proの新モデルを発表した。それらを見渡してみると、特にMacのラインナップは意外性に富んだものだった。というのも、アップルが新たに投入したのは、長らく新モデルを発表していなかった薄型ノートパソコンの「MacBook Air」と、小型デスクトップの「Mac mini」だったからだ。

 実際、MacBook Airの新機種が最後に発表されたのは、2015年まで遡る。その時に投入された13.3インチモデルは、実質的にはマイナーアップデート版だった。高精細のRetinaディスプレイなどは搭載されておらず、古い印象があったのは否めない。その一方でアップルはハイエンドの「MacBook Pro」と、薄さを重視した「MacBook」にラインアップを絞りつつあったことから、MacBook Airの今後に懸念の声が上がっていた。

 

 新モデル発表までの長さで言うと、Mac miniの場合はさらに古く、2014年を最後にニューモデルの投入がなかった。デスクトップに関してアップルは「iMac」のほか、2017年にはプロユース向けの「iMac Pro」を新たに投入するなど、ディスプレイ一体型モデルに力を入れるようになっていたため、分離型のMac miniは販売継続が危ぶまれていた。

 そうした経緯があるだけに、このタイミングでMacBook AirとMac miniの新機種が投入されたことに、驚きの声をあげた人も多いかもしれない。もちろん、MacBook AirはRetinaディスプレイを搭載、Mac miniも基本性能が大幅に向上するなど、時代に合わせた進化を遂げている。

 

「iPad Pro」は「iPhone X」に近い仕様に

 一方のiPad Proに関しても、新モデルでは大幅な変化が見られた。その変化を一言で説明するならば、… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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