現在住んでいるマンションを売ろうと考えている人にとって、そのタイミングは重要です。当然のことですが、できれば高く売りたいものです。
しかし、今後10年間で、マンション価格は下がっていく可能性が高そうです。本記事では、過去のマンション価格推移とその要因、そして契約率による消費者マインドから、マンション価格が下がっていく理由を読み解いていきます。
まずは新築と中古の価格推移をチェック
今後のマンション価格を予測する前に、まずは過去の新築マンション価格の推移を見ていきましょう。国土交通省の資料によると、1995年(平成7年)から2014年(平成26年)の新築マンション価格推移は以下の表の通りです。

2015年(平成27年)以降のマンション価格は、不動産経済研究所のレポートを見ると、2015年(平成27年)が5,518万円、2016年(平成28年)が5,490万円となっています。
2015年から2016年は多少下がっているものの、1995年の過去21年間で、現在は最高水準の価格帯で推移していることが分かります。東京カンテイのデータによれば、中古マンション価格も、新築マンション価格とおおむね連動しています。
なぜこの2つの価格が連動するかというと、マンション購入者は新築と中古を両方検討する人が多いため、新築マンションと中古マンションの価格連動が起こっているのです。新築マンションが高い金額で売り出されたら、中古マンションもその価格に合わせて売り出されます。したがって、今後も新築と中古は連動していくと考えられます。
なぜマンション価格は上昇したのか?
では、なぜ現在のマンション価格は過去21年間で最高水準なのでしょうか? 不動産価格は日本全体の市況に影響されるので、その原因は一概には言えません。ただ、主な要因としては、… 続きを読む