スマートフォンのアプリで写真を撮影し、簡単な紹介文を入力するだけで商品が売れる「フリマアプリ」が人気です。火付け役となった「メルカリ」は、アプリダウンロード数が2017年までにグローバルで1億を突破。この6月には東証マザーズに上場しています。

 フリマアプリは、CtoC、いわゆる「個人間売買」をサポートするためのアプリで、これまでにも数々のサービスがリリースされていましたが、2018年現在は、「メルカリ」と「ラクマ(旧フリル)」の2つのサービスに集約されつつあります。

 この“2強”状態は、しばらく続くのでしょうか?それとも、第三勢力が躍進する可能性はあるのでしょうか? フリマアプリ市場のいまを探ります。

 

PCを使った「オークション」から、スマホで気軽な「フリマ」へ

 フリマアプリが登場する前の個人間取引といえば、ヤフオクを始めとする「ネットオークション」が中心でした。

 日本でネットオークションがスタートしたのは1999年で、この年に「Yahoo! オークション(現ヤフオク!)」や「楽天オークション」、「Bidders」などのサービスがスタートしました。

 これらネットオークションサービスは、PCを使えば、誰でも気軽にどんなアイテムでも販売できる点と、1円でも高い価格で入札した人が購入できるという“競り”の魅力もあって、利用者は増加。2017年における市場規模は3,569億円となっています(経産省調べ)。

 しかし、フリマアプリの2017年の市場規模は4,835億円と、ネットオークションの市場規模を1,000億円以上も上回っています。

 フリマアプリがネットオークション以上の市場規模となった背景には、スマートフォンなどモバイル端末による出品を前提としており、手軽に出品できる点があるでしょう。ネットオークションは、元々手間のかかるPCでの取引がベースでしたが、フリマアプリは商品撮影から出品、落札時の連絡まで、すべてスマホで完結できます。こうした手軽さが、これまでネットオークションを利用しなかった若年層や主婦に支持され、市場を拡大していると見込まれます。

 

「2強」状態だが、それでもメルカリ強し

 このように急成長を見せるフリマアプリ市場では、これまでに数々のサービスがリリースされていきましたが、2018年現在は、「メルカリ」と「ラクマ」の2つに集約されつつあります。

 メルカリは2013年にスタートしたサービスで、商品の写真を撮影したらすぐに出品できるという、取引までのハードルの低さを売りにして躍進しました。

 これを追うのが、2014年にスタートした、楽天が運営する「ラクマ」です。楽天は元々「ラクマ」と「フリル」という2つのフリマアプリを運営していました。フリルは2012年に、株式会社Fablicがサービスを開始した日本初のフリマアプリですが、2018年にラクマとサービスを統合。名称もラクマに統一されました。

 両者ともフリマアプリである点は同じですが、販売成立時にユーザーが支払う手数料が異なります。メルカリは… 続きを読む

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鮫島 涼

鮫島 涼

株式会社ネクストアド所属の車ライター。車・バイク雑誌の編集者、車広告の審査会社を経てライターとして活躍。現在は、F1の取材や大手中古車販売企業メディアのライティングを担当。

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