IT業界で最も注目を集めている技術の1つが「仮想通貨」です。

 ここ1年間は高騰や暴落を繰り返し、取引所における流出事件も発生するなど、何かと人騒がせな存在の仮想通貨ではありますが、最近は業界団体が発足し、さらに金融庁は取引所の審査を厳格化するなど、市場は安定化の兆しを見せています。加えて、GMOやSBIなど金融大手も取引所を開設し、仮想通貨への新規投資需要も見込まれます。

 しかし、仮想通貨を利用する際には、「安全性」や「相場」に注目するだけでは危険です。仮想通貨は、それぞれの種類ごとに事前に固有の特徴を持っており、それが安全性や相場に影響を与えることもあるのです。

 仮想通貨にはどのような種類があり、どのような特徴があるのでしょうか? 今回は、いくつかの仮想通貨を例に挙げ、その特徴を紹介していきます。

 

銀行のいらない自由な通貨「ビットコイン」

 数ある仮想通貨の中でパイオニア的な存在が、ビットコイン(Bitcoin)です。最大の特徴は、銀行など、通貨の「管理主体」を持たないという点です。

 銀行は、お金の受け渡しを台帳に記録し、管理します。一方、ビットコインで通貨の受け渡しが発生すると、利用者それぞれのサーバーに記録が残ります。この仕組みは「分散型台帳」と呼ばれています。従来の通貨とは異なり、分散したネットワークで管理することによって、スピーディかつ安いコストで、資金の移動を可能にします。これが、ビットコインの画期的なところです。

 ビットコインのもう1つの特徴に、一定期間の取引データをまとめて塊(ブロック)にし、それを保存していく「ブロックチェーン」もあります。古いブロックと新しいブロックを繋ぐ際に、ブロックのデータが改ざんされていないかを確認するため、改ざんされていると判明した場合は、次のブロックを繋げません。つまり、偽造されにくい仕組みを採り入れているのです。

 2018年5月末時点での時価総額は約14兆円で、全ての仮想通貨の中でトップとなっています。

 

送受金がさらにスピーディになった「ビットコインキャッシュ」

 このビットコインよりも、さらに「早さ」を特徴とする仮想通貨が「ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)」です。

 もともとビットコインは、お金のやり取りのスムーズさが特徴でしたが、利用者が増加し、送受金に時間がかかるようになりました。もともとは送金確認が1分で完了していたものが、1日以上かかるようになってしまったのです。

 そこでビットコインキャッシュでは、この問題を解決するため、… 続きを読む

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小山田 明人

小山田 明人

株式会社ネクストアド代表取締役

1982年生まれ。神奈川県横浜市出身。「食えるライターを育てる」をビジョンンに掲げライティングチームを結成、ビジネス、ITを中心に様々なコンテンツに記事を寄稿。自身でもスクールキャッチという教育系ポータルサイトを運営する。経営する学習塾では中高一貫校の作文指導に携わる。http://www.nextad.co.jp/

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