新たなフィンテックが巻き起こす波紋(第6回)

給料を“即日払い”するサービスが人気。どうして?

2018.06.23 Sat連載バックナンバー

 従業員の“お金”に関する悩みを解決するサービス「Payme(ペイミー)」が、勢いに乗っています。

 Paymeとは、株式会社ペイミーが展開する、従業員による給料の前払い申請を受け付け、企業に代わって立て替え払いをするWebサービスです。2017年9月にスタートしたばかりですが、導入する企業は既に70社を超えています。

 なぜ今、このサービスを採用する企業が増えているのでしょうか? Paymeを導入することによる、従業員や企業へのメリットを解説し、その人気の秘密を探ります。

 

「月末締め・翌月払い」という仕組みを変える

 Paymeの利用が増えている背景には、Paymeによる給料の立て替え払いが、従業員側、企業側、双方にとってもメリットが存在する点があります。

 まず従業員側のメリットについては、自分が稼いだお金を、給料日に縛られずに、自分の好きなタイミングで使える点にあります。

 一般的に給料日というものは「月末締め・翌月25日払い」「10日締め・当月25日払い」といったような、月のうち1日に固定されるものです。しかし、Paymeを導入することで、従業員は給料日を待たず、前払いで給料を受け取れます。これまでは「給料日前だから」とあきらめていた買い物や旅行も可能になり、タイミングを逃さず、より自由に行動できるようになります。

 Payme代表の後藤道輝氏は、このサービスの着想について、月に2回の給料日があるアメリカの企業から得たとしており、「50年間変わらない日本企業の月末締め翌月払いという仕組みを変え、労働者にとって働きやすい環境を目指す」としています。

 前払いの申請は、従業員側がPCまたはスマートフォンの専用アプリで行います。平日の営業日13時までに申請を済ませておけば当日着金、それ以外の申請でも、翌営業日に支払われます。支払い額は、前の給料日から現在までの給料が日割りで振り込まれます。

 申請の際には、わざわざ社内の経理部に書類を持っていくような手間も不要で、Webだけで完結します。このように気軽に申請できるプラットフォームを整えていることも、支持を受けている一因といえるでしょう。

 

「給料即日払い」がアピールできる

 一方で、企業側がPaymeを導入する最大のメリットは、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

小山田 明人

小山田 明人

株式会社ネクストアド代表取締役

1982年生まれ。神奈川県横浜市出身。「食えるライターを育てる」をビジョンンに掲げライティングチームを結成、ビジネス、ITを中心に様々なコンテンツに記事を寄稿。自身でもスクールキャッチという教育系ポータルサイトを運営する。経営する学習塾では中高一貫校の作文指導に携わる。http://www.nextad.co.jp/

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter