夏のレジャー「キャンプ」の新しい楽しみ(第2回)

キャンプ人気復活の裏に「インフラの充実」あり

2017.07.31 Mon連載バックナンバー

 日本では今、キャンプを嗜む人が年々増加している。その背景には、「グランピング」に代表される贅沢なキャンプから、キャンピングカーを利用したものなど、さまざまなキャンプを楽しめるようになったことが挙げられる。

 こうしたキャンプスタイルが登場したのは、キャンプをめぐる「インフラ」の充実があるようだ。前回に引き続き、成長を見せているキャンプ市場の今を取材した。

 

「キャンプをしてみたいけどできない」人の心を掴んだキャンプ場

 2012年、東京・豊洲の約1万6000平方メートルの広大な土地に、都市型キャンプ場「WILDMAGICアーバンアウトドアパーク」が出現した。

 同施設の特徴は、「おしゃれで快適、手ぶらで行けるキャンプ」であることだ。真っ白でスタイリッシュなノルディスクスのテントやタープ、丸形がトレードマークのウェーバーのグリルが用意され、スタッフのサポ―ト体制も整っており、準備も片づけも荷物も不要だ。

 『WILDMAGICアーバンアウトドアパーク』をプロデュースしたのは、RECREATIONS株式会社の代表取締役社長を務める原田康弘氏。RECREATIONSは、「ワイルドビーチ」ブランドで、新しいスタイルの遊休地活用の方法を提案する会社だ。

 「新しいキャンプスタイルを提案したかったので、『WILDMAGICアーバンアウトドアパーク』を説明する時に、キャンプではなく『グランピング』という言葉を使ったのです。日本で『グランピング』という言葉が使われたのは、おそらく、これが最初でしょう」(原田氏)

 「グランピング」は、グラマラス(贅沢・魅惑的)とキャンピングを組み合わせた造語。日本グランピング協会のホームページによれば、イギリスで誕生し、2005年ごろから欧米で広く使わるようになった言葉だという。

 同社は2016年に木更津、今年は新宿、来年は仙台にグランピング施設を展開する予定だが、それぞれスタイルが違う。たとえば木更津のワイルドビーチは、ダイワハウスと組んだプロジェクトで、2ヘクタールという広大な土地に「自然を感じるヴィラ・ホテル」「白砂を敷き詰めたカフェ」「キャンプ&バーベキュー」の3つのゾーンを設けている。すぐ隣は三井アウトレットパーク木更津で、遊園地や海浜公園もすぐ近くだ。

 一方、新宿ルミネエストの屋上。白い砂を敷き詰め、キャンプやバーベキューを楽しめる施設になっている。平日は会社帰り、休日はファミリーで楽しむ人も多い。そして来年オープン予定の仙台は、三井不動産が手がける複合スポーツ拠点プロジェクト「SPORTS LINK CITY FUN-TE!(ファンテ)」の一角に出店。スポーツに寄ったグランピングを提案する予定という。

 原田氏がグランピングのプロデュースを手掛けることになったきっかけは、… 続きを読む

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竹内三保子

竹内三保子

1983年西武百貨店入社。紳士服飾部、特別顧客チームを経てフリーライターに。その後、編集プロダクション・カデナクリエイトを設立。共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『課長・部長のための労務管理問題解決の基本』などがある。

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