2018年7月18日、受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が成立しました。これにより、レストランや商業施設に限らず、オフィスも規制の対象となります。

 たばこと人間の付き合い方は、従来と何がどのように変わるのでしょうか。法改正のポイントを読み解きます。

 

オリンピックはたばこが嫌い

 そもそもこのタイミングで法改正が行われた背景には、2020年の東京オリンピックの存在があります。

 IOC(国際オリンピック委員会)は、1988年のカルガリー大会以降、オリンピックでの全面禁煙化を宣言しています。オリンピック会場とその周辺は原則禁煙。スポンサーとしてたばこ産業が付くことも全面的に拒否しています。

 今回の東京オリンピックの会場は、都内近郊の各県に及びます。たばこのないオリンピックを実現するためには、東京都の条例を制定するだけでは不十分です。そこで今回、全都道府県を対象とした法律改正が行われた、というわけです。

 

法改正でオフィスの喫煙環境はどう変わる?

 今回の法改正を受けて、特に「オフィス」でのたばこの扱いが大きく変わります。ポイントは3点あります。

 第1に、オフィスの室内は、全面的に禁煙としなければいけません。建物の中に喫煙室を設置する場合は、20歳未満の従業員を立入禁止にすることと、喫煙室の外に標識を掲示するという2つのルールが求められます。

 第2に、従業員の募集を行う際には、… 続きを読む

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田中 靖子

田中 靖子

法律家ライター

東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、会社設立等のビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行っている。

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