知っておきたい法改正のポイント(第4回)

「ステマ」「個人の感想です」は景品表示法違反?

2017.12.09 Sat連載バックナンバー

 2017年11月2日、消費者庁は、鍵の修理などの住宅まわりのサービスを行う株式会社ARSを景品表示法違反企業として公表しました。

 消費者庁が問題視したのは、ARS社が比較サイトを自作し、同社のサービスを上位にランクインさせていた点です。

 景品表示法では、商品やサービスの品質を実際よりも良く見えるように偽る行為を「優良誤認」として禁止しています。ARS社が行った比較サイトの自作行為は、ARS社のサービスを高く評価する第三者が実在するように見せかけるものです。これが消費者の誤解を誘う行為、景品表示法上の「優良誤認」に当たるとされたのです。

 消費者庁は現在、上記のような自演行為、いわゆる「ステルスマーケティング(ステマ)」のような悪質な広告に、厳しい姿勢を見せています。優良誤認に引っかからないために、企業はどの点に気をつければ良いのでしょうか。

 

「口コミ」「ランキング」は効果的、だからこそ自作自演したくなる

 消費者庁が上記のようなステマサイトを優良誤認と判断した裏には、「口コミ」や「ランキング」は、商品を売るために重要な役割を有しているという事実があります。

 商品やサービスの魅力を消費者に伝える方法としては、大きく分けて2通りの手法があります。1つ目は、商品やサービスを提供する側から宣伝するという手法です。テレビにCMを流したり、閲覧数の多いウェブサイトに広告を掲載するなど、提供者側として商品のメリットや特徴を伝えるものです。

 そして、もうひとつは、… 続きを読む

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水野 春市

水野 春市

経済関連の調査活動を行うミハルリサーチの一員。主に地域の伝統産業や企業行動に関するレポートを作成している

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