2015年は、「Amazonプライム・ビデオ」や「Netflix」など、多くの動画配信サービスが日本で始まった年でした。
続く2016年は、「スポーツ動画配信元年」とも云える年でした。「DAZN(ダ・ゾーン)」、「スポナビライブ」といった、スポーツ専用の動画配信サービスが開始されたのです。
これらのサービスは、一体どのような特徴があるのでしょうか。今回は、スポーツ動画配信サービスの特徴と選び方を見てみましょう。
Jリーグと大型契約で話題「DAZN」の強みとは
まず取り上げるのが、DAZNです。イギリスのスポーツメディア企業「パフォームグループ」が世界的に展開する、世界累計で年間6,000試合以上を配信するスポーツ専門の動画配信サービスです。
DAZNは昨年、Jリーグの全試合(J1、J2、J3)を生中継すると発表したことで話題となりました。契約金は10年間で総額2,100億円という大型の契約です。これにより、これまでJリーグを独占的に放送してきた「スカパー!」の中継は2017年はなくなるため、「Jリーグの視聴をするならDAZN」ということになります(ルヴァンカップなど、一部の試合はスカパー!での中継が継続)。
DAZNは海外サッカーの配信にも力を入れています。ブンデスリーガ(ドイツ)、セリエA(イタリア)といった人気リーグの試合を、リアルタイムで観戦できます。この4月からは、ラ・リーガ(スペイン)の試合中継もスタートしています。
世界的に展開するサービスのため、サッカーだけでなく海外スポーツの配信には非常に強いのが特徴です。MLB(大リーグ)やF1、NFL(アメフト)、NBA(バスケ)、NHL(アイスホッケー)、ATPワールドツアー(テニス)、さらにサイクルロードレースやダーツなどの試合も見ることができます。また、バレーボールのVリーグ、ラグビーのジャパンラグビートップリーグといった、これまで地上波ではあまり放送されなかった日本のスポーツの中継も行われています。
プロ野球は、横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの主催試合のみを配信しています。ただし、広島カープの主催試合については、… 続きを読む