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世界が注目、到達率99.9997%のインドの配達技術
2016.11.14

海外の最新トレンド事情第3回

世界が注目、到達率99.9997%のインドの配達技術

著者 工藤 雄太

 インドの最新技術というと、ITを思い浮かべる人が多いかもしれません。たしかにその通りですが、インドにはITよりも注目されている技術があります。それはお弁当箱配達システムです。

 「ダッバーワーラー」と呼ばれる配達員によって支えられているこのシステムは、精度やマネジメント技術の高さから、TV局のドキュメンタリー制作やグローバル・カンパニー経営者の視察など、各界から注目されています。

 

グローバル・リーダーも注目する高精度な配達技術

 手作り料理をランチタイムに食べたい気持ちは世界中どこでも同じです。しかし、インドの商業都市ムンバイではお弁当を持って職場へ通勤することが困難です。なぜなら、ムンバイで働く労働者は、平均で2時間以上かけて郊外から都市部へ通学しているからです。

 そこで、125年以上前に始まったのがお弁当箱配達システムです。ムンバイ・ダッバーワーラー・アソシエーション(以下MDA)という組織が提供するこのサービスは、インドで最も混雑した街・ムンバイのランチタイムを支えています。

 5,000名のダッバーワーラーが、200万個のお弁当箱を依頼者の自宅から職場まで配達します。配達後は、空になったお弁当箱を職場で回収して自宅へ届けるので、のべ400万個相当のお弁当箱を配達していることになります。配達数が多いにも関わらず、その到達率は99.9997%という正確さ。年間でも約300個のミスしか無いと言われています。

 ダッバーワーラーのほとんどは、読み書きができるような教育を受けていません。しかし、6ヶ月ほどの教育期間を経て、複雑な配達の表記法を解読する力と50キロ以上の金属製お弁当箱を運ぶ体力を身につけます。インド政府労働局(2011)によるとインドの平均日給は300ルピー弱ですが、ダッバーワーラーの日給は約545ルピーだと、インドの有力紙Financial Timesが言及しています。カースト制度や貧富の格差が根強いインドにおいて、読み書きできない労働者が平均以上の給料をもらうことは異例です。

 しかし、彼らの働きぶりを観察するとその技術力から高賃金が払われる理由も納得できます。… 続きを読む… 続きを読む

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工藤 雄太

工藤 雄太

Webライター

オーストラリアやインドへの留学経験から英語学習や海外旅行の記事を執筆。Web製作会社での勤務経験を元としたWebマーケティング記事も得意。

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