今までのロボットは人間からの指示や命令を受けて定められた仕事を行うタイプがほとんどでした。一方、人間と対話をしながら作業をしたり、あるいはロボットから人間にアドバイスや情報提供をし、相互にやり取りをするタイプのロボットが登場し始めています。

 今回紹介するJIBO(ジーボ)は、家庭の中でさまざまな機能を提供するロボットです。

 

元ロボットオタク少女のMIT准教授が生んだJIBO

 JIBOはマサチューセッツ工科大学(MIT)准教授シンシア・ブリージール氏が開発した、世界初の家庭用ソーシャルロボットです。ソーシャルロボットとは人と対話し、双方向でやり取りして何らかの仕事やサービスを行う、新しいタイプのロボットのことです。

 ブリージール氏はMITメディアラボのパーソナルロボット研究チームを率いる俊才で、ソーシャルロボットのパイオニアとして知られています。

 同氏は1990年代に世界初のソーシャルロボットKismetを開発、以後ソーシャルロボットの開発を続けてきました。

 10歳の時に映画「スターウォーズ」に登場したR2D2とC3POから衝撃を受けたブリージール氏は、ずっとソーシャルロボットの開発を夢見て来たそうです。JIBOは、そんな元ロボットオタク少女のMIT准教授が生んだロボットなのです。

 

据え置き型で“顔”部分が動く

 JIBOはどんぶりのような頭に釣鐘型の胴体をくっつけたようなデザインをしています。高さ27.94センチメートル、ベース部分の直径15.24センチメートル、重さ2.27キログラムで、移動はせず、設置して稼働させる据え置き型のロボットです。カメラ、センサー、スピーカーを搭載し、人の姿や声を認識して反応します。

 JIBOは頭に可動式のディスプレーが設置されており、人の呼びかけに反応して振り向いたり回転したりします。ディスプレーはハートや表情などを表示して感情を表します。JIBOはキッチンやリビングルームなどの家族が最も集まるところに設置することが推奨されています。

 またJIBOはWi-Fiでインターネットに接続し、iOS、アンドロイド、パソコンに専用ソフトをインストールして管理します。個人情報などのデータはインターネット経由でJIBOクラウドへ蓄積されます。

 JIBOは現在のところ、JIBOという名前にのみ反応します。対応言語は英語(アメリカ英語)のみです。JIBOの開発チームは、いずれはJIBOという名前以外の名前をつけたり、英語以外の言語に対応する予定であるとしています。なお、英語の次に対応するのは中国標準語と日本語であるとも噂されています。

 

無限の可能性を持つJIBOの「スキル」

 ところで、JIBOはどのような機能を提供してくれるのでしょうか? この問いにすぐに答えられない事がJIBOの豊かな可能性を示しています。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

前田 健二

前田 健二

フリーランス

東京都出身。2001年より経営コンサルタントの活動を開始し、新規事業立上げ、ネットマーケティングのコンサルティングを行っている。アメリカのIT、3Dプリンター、ロボット、ドローン、医療、飲食などのベンチャー・ニュービジネス事情に詳しく、現地の人脈・ネットワークから情報を収集している。

関連キーワード

連載記事