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医療現場の救世主!? デリバリーロボット「TUG」とは
2016.03.22

アメリカで注目のロボットビジネス第2回

医療現場の救世主!? デリバリーロボット「TUG」とは

著者 前田 健二

 膨張を続けるアメリカの医療費。今まで人が行ってきた病院内の運搬作業をロボットに行わせ、業務を効率化しようという動きがアメリカで広がっています。今回は病院用デリバリーロボット「TUG」をご紹介します。

 

医療スタッフを単純作業から解放するロボット

 アメリカのピッツバーグにエーソン(Aethon)という会社があります。ギリシャ神話に登場する、太陽の神ヘリオスの馬車を引く馬の名に由来する社名のこの会社は2001年設立。2004年から、TUG(タグ)と名付けた病院用デリバリー(運搬)ロボットを製造しています。

 病院では実にさまざまな物がデリバリーされています。薬、各種の医療用消耗品、検体、手術用器具、ベッドリネン、入院患者の食事、医療廃棄物等々、病院スタッフがカートを押したり、あるいは手に持って、人力で運搬しています。

 エーソンの調べによると、アメリカの200床以上規模の平均的な病院では病院スタッフが週に4,547食の食事を入院患者に配達し、合計で61マイル(約97km)も運搬しているそうです。それ以外にも廃棄物の運搬に97マイル(約155 km)、リネンの運搬に72マイル(115 km)など、総じて371マイル(593 km)も運搬しているのだそうです。この距離は実にニューヨークとピッツバーグ間、日本でいうと東京都新宿区と島根県松江市間に相当するそうです。

 TUGは病院スタッフを「デリバリーという単純作業から解放する」ことを目的に開発されました。実際にTUGは… 続きを読む

前田 健二

前田 健二

フリーランス

東京都出身。2001年より経営コンサルタントの活動を開始し、新規事業立上げ、ネットマーケティングのコンサルティングを行っている。アメリカのIT、3Dプリンター、ロボット、ドローン、医療、飲食などのベンチャー・ニュービジネス事情に詳しく、現地の人脈・ネットワークから情報を収集している。

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