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まだ使えないPixel 4の新機能「モーションセンス」は定着するか?
2019.11.19

ケータイ業界の最新動向に迫る第72回

まだ使えないPixel 4の新機能「モーションセンス」は定着するか?

著者 佐野 正弘

 グーグルが日本で2019年10月24日に発売した、新しいスマートフォン「Pixel 4」シリーズ。デュアルカメラ機構を採用し、eSIMを搭載するなど前機種「Pixel 3」シリーズと比べ大幅な機能強化が図られたモデルだ。

 最大の特徴は、スマートフォンに触れずに操作できる「モーションセンス」にある。日本ではまだ利用できないこの新機能は、本当に多くの人に利用されるものになるだろうか。

 

機能強化されたグーグルの最新スマートフォン

 2019年の秋冬商戦に向け、各社から最新スマートフォンが次々と発表・発売されている。そうした中でも、大きな注目を集めた機種の1つとして挙げられるのが、グーグルの「Pixel 4」「Pixel 4 XL」である。

 グーグルのPixelシリーズといえば、2018年に日本で初投入された前機種「Pixel 3」「Pixel 3 XL」が、グーグルのAI技術を積極活用したカメラ機能や、FeliCaを搭載し国内で「Google Pay」が利用できることで大きな話題となった。その後、継機となるPixel 4/4 XLシリーズも同様にグーグルの技術を生かして、さらなる進化を遂げている。

 力が入れられている機能の1つがカメラだ。Pixelシリーズはカメラ機能にAI技術を活用し、Pixel 3シリーズでも夜景も明るく撮影できる「夜景モード」などに力が入れられていたが、カメラ自体の数はシングルであり、デュアル・トリプル構造のカメラが増えている昨今では物足りなさがあった。

 だがPixel 4では、新たに1220万画素の標準カメラと、1600万画素の望遠カメラのデュアルカメラ機構を採用。この2つのカメラとAI技術を組み合わせることで、新たに画質を落とすことなく、8倍までのズームが可能な仕組みを搭載するなど、ソフトとハードの組み合わせによる機能強化を推し進めている。

 この他にも、Pixel 3シリーズ同様FeliCaを搭載するなど日本向けの対応が積極的になされているほか、日本向けのPixel 3シリーズではFeliCaの代わりに省略されてしまっていた組み込み型のSIM「eSIM」が、Pixel 4シリーズにはしっかり搭載。さまざまな機能強化が成されている。

 中でもとりわけ大きな特徴としてアピールされているのが「モーションセンス」機能である。

 

なぜモーションセンスは日本ですぐ使えないのか

 モーションセンスとは、スマートフォンに手を近づけてかざしたり、振ったりすることで、スマートフォンに触れずにさまざまな操作ができるという機能。例えばスマートフォンをテーブルの上に置いた状態のまま、手をかざしてスリープから解除したり、音楽の再生や停止といった操作ができる。

 だがこの機能は、Pixel 4シリーズが販売されている12の国や地域のうち、日本でだけは販売当初から利用できず、2020年春の提供予定となっている。なぜ日本でだけ利用できないのかといえば、その理由はモーションセンスの仕組みにある。

 一般的にモーションセンスのような仕組みを実現するには、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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