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「5G」と「ローカル5G」って、何がどう違う?
2019.10.15

ケータイ業界の最新動向に迫る第71回

「5G」と「ローカル5G」って、何がどう違う?

著者 佐野 正弘

 いま注目を集めている次世代のモバイル通信規格「5G」には、「ローカル5G」と呼ばれるネットワークも展開される。「ローカル5G」とはその名の通り、特定の場所だけで利用できるものだが、そのような仕組みが導入されると、一体何が変わるのだろうか。

 

ローカル5Gで、エリア限定の5Gネットワークが構築できる

 次世代のモバイル通信規格「5G」は、高速大容量通信ができるだけでなく、IoTや自動運転などにも用いられるネットワークとして注目を集めている。海外に目を向けると、すでにいくつかの国で商用サービスが始まっており、日本でもサービス開始に向けて着々と準備が進められている。

 実際NTTドコモは、2019年9月20日のラグビーW杯開幕に合わせて、5Gのプレサービスを開始。ライブ配信やゲームなどのコンシューマー向け用途だけでなく、法人パートナーと協力して産業用途での5G活用に向けた取り組みも、今後積極化するとしている。

 もっとも、5Gのネットワークを展開できるのは、携帯電話会社だけではない。というのも5Gには「ローカル5G」という仕組みが存在し、さまざまな企業や自治体などが、地域や場所を限定した5Gのネットワークを展開できるようになっているのだ。

 このローカル5Gとは、自身の土地や建物など、限られた場所でのみ利用できる5Gの免許を獲得し、自営の無線サービスとして5Gを展開できるもの。ローカルという名前が付いている通り、利用できる場所は限定されるものの、独自の5Gネットワークを利用できるようになるわけだ。

 しかし、これまでの常識からすると、モバイルネットワークは携帯電話会社でないと展開できず、自前で無線ネットワークを用意するには免許不要で利用できるWi-Fiを使うくらいしか手段がなかった。それがなぜ、5Gではローカル5Gという規格が設けられるようになったのだろうか。

 

5Gの特性はローカルエリアでも十分に生きる

 その理由の1つとして考えられるのは、5Gのネットワークが持つ特性を、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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