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ソフトバンクのプレサービスで見えた「5G」の先進性と実態
2019.08.23

ケータイ業界の最新動向に迫る第68回

ソフトバンクのプレサービスで見えた「5G」の先進性と実態

著者 佐野 正弘

 ソフトバンクは、2019年7月26日から4日間にわたって行われた野外音楽イベント「FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル) ’19」で、5Gのプレサービスを実施。5Gのネットワークを通じて会場内の様子をカメラで伝送したり、現地から遠く離れた場所にいる人たちとVR空間内でコミュニケーションしたりするなどのサービスを展開していたが、5Gならではの先進性は垣間見られたのだろうか。

 

会場に居なくても、VRでライブに参加できる

 2020年の商用サービスに向け、携帯電話大手各社が準備を着々と進めている5G。その5Gに関して2019年7月26日、大きな動きがあった。同日より4日間にわたって実施された野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」で、ソフトバンクが5Gのプレサービスを実施したのである。

 5Gのプレサービスが提供されていたのは、会場内にあるソフトバンクブース。ブース内には5Gを活用した2つのサービスが展示されていた。1つは会場内に設置された8つのカメラの映像を、5Gを通じて伝送し、ブース内のモニターでその様子を見て混雑具合を確認できるものだ。

 そしてもう1つはVRによるライブ体験。ブース内に設置されたVRヘッドセットを装着することで、VR空間内のステージにアバターとなって参加し、5Gネットワークを通じて伝送されたライブ映像を視聴できるのだ。

 同時期に東京・六本木で実施されていた「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」の会場内にも、同じVRヘッドセットを設置。5Gとインターネットを経由することで、離れた場所にいる人同士がVR空間とアバターを通じ、リアルタイムにコミュニケーションしながらライブを楽しむ仕組みも用意されていた。

 実際に体験してみると、VR空間では、参加者の姿はアバターで表示されるものの、自分の声や動きはそのまま相手に届くことから、ライブの様子を伝えあったり、仮想的ながらもハイタッチをしたりと、従来にはなかった新たな体験ができた。このサービスはフェス訪問者にも好評だったようで、7月26日には110人が実際にVRライブを体験したという。

 

5Gネットワークを運用も、あくまで“プレサービス”

 今回のサービスは、不特定多数の人に向けてサービスを提供していることから、ソフトバンクとしては“プレサービス”と呼んでいる。実際のところ、今回のプレサービスにおける5Gのネットワークは、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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