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ドコモの「スマホおかえしプログラム」にはどんなメリットがあるのか
2019.07.24

ケータイ業界の最新動向に迫る第67回

ドコモの「スマホおかえしプログラム」にはどんなメリットがあるのか

著者 佐野 正弘

 NTTドコモが2019年5月より開始した「スマホおかえしプログラム」。これは、スマートフォンを36ヵ月の割賦で購入し、途中で返却すると一定額の残債が不要になるというものだ。

 だが、他社のプログラムと比べて何が違うのか。そして総務省が打ち出した、端末値引きを一層規制する制度案の影響をどこまで受けるのか。

 

分離プラン導入後も端末を購入しやすくする

 NTTドコモは2019年6月より、新しい料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を導入した。これらの料金プランはいずれも、通信料金と端末代金を明確に分離し、通信料金を原資としてスマートフォンの料金値引くことができない、いわゆる「分離プラン」と呼ばれるものだ。

 なぜ分離プランの導入に踏み切ったのかと言えば、2019年秋を予定している電気通信事業法の改正によって、携帯電話大手は分離プランの義務化がなされるため。すでにKDDI(au)とソフトバンクは分離プランを導入していることから、NTTドコモも法改正前に分離プラン導入を進めたのだ。

 分離プランの導入によって問題となっているのが端末代金である。従来の料金プランでは、値引きのおかげで購入しやすかった最新のiPhoneなど高額なハイエンドスマートフォンの購入が、一層難しくなってしまったのだ。最近のスマートフォンの中には10万円を超えるものも少なくない。そうしたスマートフォンを購入したい人にとっては深刻な問題だ。

 そこでNTTドコモが5月より導入したのが「スマホおかえしプログラム」。これはスマートフォンを36ヵ月の割賦払いで購入し、途中で端末返却すると、最大12ヵ月分の割賦残債の支払いが免除されるというもの。適用されるのは「Xperia 1」「Galaxy S10」などハイエンドモデルに限定されていることから、分離プラン導入で購入しづらくなった、高額なスマートフォンを購入しやすくするための施策であることが分かる。

 だがこうしたプログラムは、先んじて分離プランを導入した他の2社がすでに提供しているもので、それ自体目新しい要素があるわけではない。実際auは「アップグレードプログラムEX」、ソフトバンクは「半額サポート」という名称で、分離プラン導入に合わせて同様のプログラムを提供している。

 

他社の購入プログラムとの違いは?

 ではそれら2社のプログラムと、スマホおかえしプログラムは何が違うのだろうか。

 大きな違いの1つは、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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