Bizコンパス

NTTドコモの新料金プランで得する人、損する人
2019.05.14

ケータイ業界の最新動向に迫る第65回

NTTドコモの新料金プランで得する人、損する人

著者 佐野 正弘

 NTTドコモは2019年4月15日、新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」を発表した。

 新料金プランは、使い方によっては従来よりも2~4割程度、月額料金が安くなる点が特徴である。しかし、場合によっては安くならないケースもあるなど、複雑な仕組みとなっている。

 なぜ、安くなるケースと安くならないケースが出てきてしまうのか。新料金プランで得するケース、損するケースを考えてみる。

 

値下げの背景に、通信量と端末代を混ぜない「分離プラン」あり

 NTTドコモは、この新料金プランを2019年度第1四半期に導入することを公表していた。従来のように通信料金の一部を端末代金の値引きに充当する料金プランから、通信料と端末代の料金を明確に分離する「分離プラン」を軸に、検討が進められていた。

 新料金プランでは、利用者の使い方によるが、端末代の値引きが通信料の値引きに割り当てられることで、従来よりも2~4割程度の値下げが実現するとされていた。

 今回の大きな変化は、料金プランが2つに絞られ、選びやすくなったことにある。従来の料金プランは、基本料とデータ定額サービスを別々に選び、そこにインターネットに接続するため「spモード」を追加するという仕組みだったが、新料金プランでは「ギガホ」と「ギガライト」のどちらかを選ぶだけでよくなった。

 ギガホは2年定期契約ありの場合で、月額6,980円、月当たり30GBまでの高速通信が可能な、データ通信のヘビーユーザー向けプランだ。30GB以上通信した場合でも、速度は落ちるものの、動画が何とか視聴できる1Mbps程度に保たれる(通常の速度制限は最大128kbps)。

 一方のギガライトは、利用量に応じて料金が4段階に変化する段階制のプランだ。こちらも2年定期契約有の場合で、月当たり1GBまでの高速通信が可能な「ステップ1」では月額2,980円、そこから段階を追って最大7GB(ステップ4)まで通信した場合は、月額5,980円となる。こちらはライトユーザー向けのプランになっている。

 ユーザーはこれら2つのプランに、通話状況に応じて音声通話の定額、あるいは5分間定額のオプションを追加すればよい。従来のように、月にどれだけ利用するかを考え、適切なプランを選ぶといったことを考える必要はなく、シンプルに選択できるというのが、新料金プランの大きなポイントとなっている訳だ。

 

「ファミリー割引」でさらに料金がお得に

 今回の新料金プランでは、さらに大きな特徴として、家族で利用した時の割引が充実していることもある。

 従来のプラン「カケホーダイ&パケあえる」では、代表者1人が家族全員分のデータ通信量を契約し、それをシェアするという仕組みだった。

 だが新しい料金プランでは、個々の回線ごとにプランを選ぶ必要がある代わりに、より広範囲の家族に割引が適用される仕組みとなった。3親等以内であれば組むことができる「ファミリー割引」のグループに加入しているだけで、以下の2つの割引により、最大2,000円の割引が受けられるのだ。

 割引の1つは… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

関連キーワード

SHARE