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なぜLINEがフィルタリング制限対象になってしまうのか
2019.03.25

ケータイ業界の最新動向に迫る第62回

なぜLINEがフィルタリング制限対象になってしまうのか

著者 佐野 正弘

 メッセンジャーアプリの「LINE」が、携帯電話各社が青少年保護のために提供しているフィルタリングサービスの制限対象となり、未成年はフィルタリングから除外しなければLINEが利用できなくなるという。なぜ制限対象になってしまうのか、その理由に迫りたい。

 

LINEだけにとどまらないEMA認定終了の影響

 今や日本で老若男女問わず欠かすことのできないコミュニケーションサービスとなっている、メッセンジャーアプリの「LINE」。特に学生を中心とした若い世代には、積極的に利用されているサービスの1つでもある。

 そのLINEが、2019年4月以降、学生が利用できなくなるという事態が起きようとしている。

 その理由は2019年2月5日、各社が青少年保護を目的とした未成年とその保護者に向けて提供している、フィルタリングサービスの内容が変更されることにある。

 フィルタリングサービスとは有害サイトなどへのアクセスを制限することができるものだ。従来では一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が提供してきた、モバイルコンテンツ運用管理体制認定制度(EMA認定)を受けたアプリやWebサービスであれば、どの携帯電話会社のフィルタリングを適用した端末であっても利用できた。だが2019年5月にEMA認定が終了することを受け、フィルタリングの基準がEMAが定めてきたものから、フィルタリングサービスを運営する事業者の基準へと変わることになったのである。

 そのEMA認定を受けていた代表的なサービスの1つがLINEだ。LINEはEMA認定があったことから、学生であっても制限を受けることなく利用することができた。だがそのEMA認定が終了することで、LINEは“出会い”につながる恐れのあるコミュニケーションカテゴリのサービスと分類されるようになり、フィルタリングサービスの設定によっては利用制限がかかってしまうことになる。

 このEMA認定を受けているサービスはLINE以外にも多く存在している。代表的な所では「SNOW」「Ameba」、そしてNTTドコモが提供する「dTV」や「dアニメストア」などもEMA認定を受けているため、時期の違いこそあるが、同様の利用制限がかかる可能性が出てくる。

 

「EMA」と「EMA認定」はなぜ生まれたのか

 この一件はスマートフォンを積極的に利用する世代にとっては、毎日利用していたサービスが突然利用できなくなるなど深刻な事態を招くものだ。にもかかわらず、なぜこのような事態が起きてしまったのか。

 それを知るためには、今回終了するEMA認定が、どのような経緯で誕生し、終了に至ったのかを知っておく必要があるだろう。… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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