2018年5月に米グーグルが発表した「Google One」は、これまで同社が提供してきたクラウドストレージサービス「Googleドライブ」の機能と大差はない。それにもかかわらずなぜ名称変更へと踏み切ったのか、その意図を探ってみる。

 

Googleドライブの名称が変更に

 多くの人が利用しているであろう、「Gmail」「Googleフォト」などの米グーグルが提供するサービスの数々。そうしたサービスの1つとして知られているのが、クラウド上にファイルなどを保存しておける、ストレージサービスの「Googleドライブ」である。

 クラウドストレージサービスとしては、Googleドライブの他にも「Dropbox」などが知られている。だがGoogleドライブは単なるクラウドストレージというだけでなく、いくつかの特徴を持つユニークな存在だ。

 実際Googleドライブは、ドキュメント作成や表計算などのオフィススイート機能も兼ね備えている。Webブラウザ上からオフィス文書の作成や編集ができるというだけでなく、常にネットワークに接続しているというクラウドならではの特徴を生かし、ファイルの共有がしやすく複数のユーザーで同じ文書を同時に編集できる。こうした機能は法人向けにグーグルのサービスをまとめたグループウェア「G Suite」にも提供され、ビジネスシーンでも活用されているほか、後に他のクラウドサービスにも採用するに至っている。

 そのGoogleドライブに関して、グーグルは2018年5月に気になる施策を打ち出した。それは、Googleドライブを「Google One」に変更するというものである。当初はGoogleドライブに有料で容量を追加する有料プランのみGoogle Oneという扱いになっていたが、同年8月には、米国で一般ユーザー向けのサービスを提供開始したことで、正式にGoogleドライブからGoogle Oneへと名称を変えたことになる。

 日本での開始時期は未定だが、有料のGoogleドライブを利用している筆者の元には、間もなくGoogle Oneへ移行する旨のメールが届いている。そう遠くないうちに日本でもGoogleドライブがGoogle Oneへと置き換わっていくことだろう。

 では一体なぜ、グーグルはGoogleドライブの名称をGoogle Oneに変えたのか。そこには現在のGoogleドライブが、グーグルのサービスの要というべき存在であったことが影響していると考えられる。

 

Google Oneで何が変わるのか

 実はGoogleドライブのストレージは、… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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