ケータイ業界の最新動向に迫る(第51回)

日本で成功もアメリカで苦戦?ファーウェイの端末戦略

2018.05.15 Tue連載バックナンバー

 最近では世界3位のシェアを誇るスマートフォンメーカーとしても知られるようになったファーウェイ。3つのカメラを搭載した“トリプルカメラ”の「HUAWEI P20 Pro」など、特徴あるスマートフォンの開発に積極的で、日本でもSIMフリー市場を中心に人気を博すようになったファーウェイの端末戦略に迫ってみよう。

 

端末品質向上に力を入れ販売を急拡大

 最近ではスマートフォンメーカーとして注目されることが多い、中国のファーウェイ。元々は携帯電話の基地局などを手掛ける通信機器ベンダーだったのだが、事業の一環として端末開発も手掛けるようになり、端末メーカーとしても注目されるようになった企業だ。(第40回参照

 実は、ファーウェイの端末バリエーションは幅が広い。日本向けの端末ラインアップを見てもタブレットやWi-Fiルーター、最近ではパソコンなども手掛けており、特にタブレットやWi-Fiルーターでは日本でも高いシェアを獲得するに至っている。

 とはいうものの、ファーウェイがスマートフォン事業で成功を収めるには、かなり時間がかかっている。というのも同社の端末事業は当初、基地局事業の“ついで”という位置付けであったため、特にスマートフォンに関しては、低価格ではあったものの品質面でユーザーからの信頼を得るに至らなかったのだ。日本でも2011〜2013年頃、NTTドコモやソフトバンクモバイル(現在のソフトバンク)向けにスマートフォンを提供していたのだが、開発や販売の遅れなどが相次いだことから、継続的な端末供給へと結びつけることはできなかった。

 だが、現在に至るフラッグシップモデル「P」「Mate」シリーズなどを手掛けるようになった頃から、ファーウェイは端末品質の向上に力を入れるようになった。その結果、コストパフォーマンスの高さから販売が急拡大し、現在では世界3位のシェアを獲得する、スマートフォンメーカー大手として知られるようになったのである。

 最近では日本でも、SIMフリースマートフォンで高いシェアを獲得して注目されるようになり、今年にはKDDI(au)に「HUAWEI nova 2」を提供し、大手キャリアへのスマートフォン供給を復活させている。着実に実績を積み市場開拓を推し進めている様子を見て取ることができるだろう。

 

 

AIやトリプルカメラなど特徴あるハイエンドモデル

 ファーウェイのスマートフォンの特徴は、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

「おもいでケータイ再起動」でKDDIが狙うもの
佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter