ケータイ業界の最新動向に迫る(第44回)

ついに予約開始、AIを搭載した「iPhone X」の神髄

2017.10.26 Thu連載バックナンバー

 iPhoneの発売から10周年を迎え、登場した新機軸のiPhone「iPhone X」。有機ELを初めて採用し、前面をほぼディスプレイが占めるデザインとなったのに加え、指紋認証を廃止して、新たに顔による生体認証の「Face ID」を搭載するなど大きな変化を見せているが、その神髄はどこにあるのだろうか。

 

iPhone Xは有機ELディスプレイを採用

 毎年秋に新しいiPhoneを発表するアップルだが、今年も米国時間の9月12日に、新しいiPhoneの3機種が発表された。そのうちの2機種「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」は、昨年発売された「iPhone 7」「iPhone 7」の後継モデルで、背面のボディ素材が金属からガラスに変更され、新たに無線充電に対応するなどの変化はあるものの、基本的にはiPhone 7 / 7 Plusの機能をほぼ継承しており、正当進化のモデルだといえる。

 だが今回は、国内未発売の初代iPhoneが発売されてから今年で10周年を迎えることもあってか、もう1つの新機種「iPhone X」も発表された。10月27日から予約受付を開始し、11月3日の発売が予定されているが、見た目から機能まで、さまざまな面でiPhone 8 / 8 Plusとは異なる、全く新しいiPhoneとなっている。

 実際iPhone Xは、その見た目からして大きく異なっている。従来のiPhoneは、ディスプレイの下部にホームボタンが搭載されたデザインが特徴的だが、iPhone Xはそのホームボタンを廃止し、前面のほぼ全体をディスプレイが占めるという、大きく異なるデザインへと進化している。

 しかもディスプレイの素材に、従来の液晶ではなく新たに「有機EL」が採用されているというのも、従来にはない大きな変化だ。有機ELは素材が直接発光するためバックライトが不要で、その分液晶よりデバイスを薄くしやすくなるほか、反応速度が速く残像が残りにくいなど、液晶より優れている点が多い。

 そうしたことから最近では有機ELを採用したテレビも増えているが、iPhone Xではその有機ELをスマートフォンに採用したことから、大きな注目を集めた訳だ。有機ELディスプレイ自体は、既にサムスン電子のスマートフォン「Galaxy」シリーズに多く採用されており、映像の美しさで人気を集めている。それだけに、iPhone Xのディスプレイがどの程度の表現力を持つのかに、注目が集まるところだ。

 

AIを活用して人の顔を正確に認識する「Face ID」

 そのディスプレイより一層注目されているiPhone Xの機能が、… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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