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“強固なファン”が集まる格安SIM「mineo」とは
2017.03.06

ケータイ業界の最新動向に迫る第31回

“強固なファン”が集まる格安SIM「mineo」とは

著者 佐野 正弘

 関西電力系の通信会社、ケイ・オプティコムがMVNOとして手掛けるモバイル通信サービス「mineo」(マイネオ)が好調だ。ユーザー同士が交流するコミュニティサイト「マイネ王」を軸に、ユーザー同士で通信量を分け合う「フリータンク」など独自のサービスを生み出し、関西だけでなく全国的な支持を集めている。

 大手の一角に迫ろうとしているmineoの戦略を追ってみよう。

 

数少ない「マルチキャリアMVNO」として展開

 固定ブロードバンド市場は、全国的にはNTT東西の「フレッツ光」が圧倒的な強さを見せている。だが関西地区は、地場系の通信会社やケーブルテレビ事業者が非常に強く、規模で勝るNTT西日本が圧勝できない、全国でも有数の固定ブロードバンド激戦区として知られている。

 そうした関西の地場系通信企業の代表格が「ケイ・オプティコム」である。同社は関西電力の子会社で、光による固定ブロードバンドサービス「eo光」を関西で展開し、長年NTT西日本などと戦ってきた企業だ。だがここ最近、そのケイ・オプティコムがモバイルの分野で全国区への進出を果たし、人気を高めている。それが「mineo」(マイネオ)である。

 mineoはケイ・オプティコムが2014年よりMVNOとして展開しているモバイル通信事業。関西以外での知名度は決して高いとはいえない同社だが、他のMVNOにはない独自の戦略を次々と打ち出すことでユーザーからの支持を獲得し、人気を高めている。

 そのことを象徴しているのが、サービス開始当初よりKDDI(au)のネットワークを用いていることだ。現在でこそUQコミュニケーションズ(UQ mobile)やジュピターテレコム(J:COM MOBILE)などがauのMVNOとしてサービス展開しているが、当時は個人向けのMVNOはNTTドコモのネットワークを用いるのが“常識”であり、auのMVNOは他に存在しなかった。それだけにmineoがauのMVNOとして参入してきたことは、大きな驚きをもたらしたのである。

 しかもmineoは翌2015年、NTTドコモのMVNOにもなって「マルチキャリアMVNO」としてサービスの幅を拡充。ユーザーの嗜好や利用する端末などに応じて、NTTドコモとau、いずれかのネットワークを選択して契約できる仕組みを、個人向けMVNOとして初めて導入しているのだ。

 

強固なファンを育てる「マイネ王」

 そのmineoが、現在の戦略の主軸に据えているのが「マイネ王」である。これは、mineoユーザー同士が疑問や質問に答えあったり、サービスに関するさまざまな意見交換をしたりできるコミュニティサイト。サポートを補助する目的のQ&A専用掲示板ではなく、純粋なコミュニティサイトをMVNO自らが運営するというのは、他にはあまり見られないものだ。

 このマイネ王は、mineoのサービスに2つのプラスの効果をもたらしている。1つは、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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