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新しい「iOS 10」でAppleは何を目指しているのか
2016.08.16

ケータイ業界の最新動向に迫る第18回

新しい「iOS 10」でAppleは何を目指しているのか

著者 佐野 正弘

 今年6月に発表され、秋頃の配信が予定されている、アップルの新しいOS「iOS 10」。AIを積極活用した機能の拡充や、メッセージアプリ、HomeKitの強化などがなされたiOS 10から見える、アップルの次の狙いとは何か。

 

AIを活用してアルバムやキーボードを進化

 iPhoneやiPadなどに搭載されている、アップルのスマートデバイス向けOS「iOS」。iOSは毎年、開発者向けイベント「WWDC」にて新しいバージョンが発表され、秋頃にはそれが配信される、というのが定例となっている。

 そして今年も、米国時間の6月13日に開催されたWWDCに合わせて、iOSの新しいバージョン「iOS 10」が発表された。そのiOS 10で追加・改良された機能のうち、特徴的な要素は大きく3つある。

 1つは、現在大きな注目を集めている人工知能(AI)を積極的に取り入れていることだ。iOSのAIといえば、多くの人は音声エージェントサービスの「Siri」を思い浮かべるだろう。しかし、iOS 10ではそれ以外の機能にもAIの技術を活用し、大きな進化を遂げていることが分かる。

 たとえば、撮影した写真や動画を閲覧する「写真」アプリは、現在のAIで主流となっている、膨大なデータを活用してコンピューターが自ら学習を進める機械学習技術「ディープラーニング」を活用。ユーザーが撮影した写真から、人の顔や風景などを学習して抽出し、キーワードで検索しやすくできるようになったほか、写真を特徴的な要素から自動的に分類し、アルバムにまとめてくれる「メモリーズ」という機能も新たに用意されている。

 また、標準のキーボード「QuickType」も、ディープラーニングを用いることで進化。入力したテキストの前後の文脈を読み取り、適切な入力候補を提示してくれるなど、一層賢く文字入力ができるようになるとしている。他にもメッセージで送られてきた予定の内容から、時間や場所などを自動分析してスケジュールに登録してくれる機能なども用意され、AIの活用でよりiOSの各機能を使いやすくブラッシュアップしていることが分かる。

 

メッセージアプリやHomeKitも大幅に強化

 2つ目の進化ポイントは、… 続きを読む… 続きを読む

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佐野 正弘

佐野 正弘

ライター

福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。著作:『Windows&iPhone連携テクニック Windows 8.1対応』(共著、インプレスジャパン)、『今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ 大事典』(共著、技術評論社)、『ポケット百科 Xperia arc 知りたいことがズバッとわかる本』(共著、翔泳社)など

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