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なぜ中華料理はおいしいのか?
2015.11.11

世界史から学ぶ国際情勢第23回

なぜ中華料理はおいしいのか?

著者 長谷川 大

 いま中国にいてこの原稿を書いている。上海、福建省、広東省、香港といった中国でも特に料理がおいしいとされる地域を巡っているのだが、食のレベルの高さには本当に驚かされる。

 たとえばフライドポテト。ジャガイモを切って揚げた料理は世界中にあるので、私はほとんどの大陸でフライドポテトといえるものを食べてきた。あまりに単純でどこで食べても変わらないように思えるのだが、中国で食べるそれはやはり一段レベルが高い。

 最大の特徴は歯ごたえだ。あれほどシャキッとしてみずみずしいフライドポテトを食べたことがない。そして鼻を抜けるハーブとスパイスの立体的な組み合わせ。「ジャガイモというのはこうやって食べるとうまいんだ」という意志に満ちており、食に対する尋常ならざる情熱を感ぜずにはいられない。

 今回はなぜこれほど中華料理がおいしいのか、そして世界中で愛されているのか、考察してみたい。

 

世界は中華料理をどう見ているのか?

 中華料理はフランス料理、トルコ料理と並んで世界三大料理のひとつに数えられている。この3つが選ばれた理由は定かでないが、シルクロードでつながるヨーロッパ、アジア、その中間にあたる中東という三つの文化圏の代表的な料理といえそうだ。

 ヨーロッパでもっとも食が盛んだったのはローマ時代と絶対王政の時代だろう。特に17~18世紀、ルイ14世やルイ16世がヨーロッパの宮廷文化を集大成してフランス料理の原型となる宮廷料理を完成させ、ヨーロッパの料理文化を飛躍させた。

 絶対的な権力が文化を統合して食を集大成したのはトルコや中国でも同様だ。トルコではオスマン帝国、中国では代々の王朝が広大な土地を治め、多様な文化を融合させて宮廷料理として華開いた。世界三大料理には種々の議論があるが、三つの文化圏の代表的な料理と考えればあながち的外れでもなさそうだ。

 実際、世界で中華料理はどのように捉えられているのだろう?… 続きを読む… 続きを読む

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長谷川 大

長谷川 大

世界遺産&旅行ライター

横浜国立大学卒業後、出版社勤務。三国志・戦国時代・幕末・ギリシア神話など、歴史ものを中心に編集・ライティングを行う。世界一周の旅を経てフリーの編集者・ライターとして活動中。これまでの訪問国数は68か国、世界遺産は182か所。All About「世界遺産」公式ガイド。http://allabout.co.jp/gm/gt/563/

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