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社外とのコラボレーション活性化を促すエイベックスのコワーキングスペース「avex EYE」とは
2019.06.12

“場”を活用したイノベーションへの挑戦

社外とのコラボレーション活性化を促すエイベックスのコワーキングスペース「avex EYE」とは

著者 Bizコンパス編集部

 エイベックスは、浜崎あゆみ、AAA、ピコ太郎等といったビッグアーティストを擁し、平成の音楽史を彩ってきました。しかし、音楽産業がCDからデータへ、さらにはサブスプリクションと急激な変化を続ける中で、エイベックスにもイノベーションが求められているといいます。その原動力の1つとして期待されるのが、本社ビル(エイベックスビル)2階に設置された、コワーキングスペース「avex EYE」です。様々な角度からコラボレーションを推進するエイベックスのイノベーション戦略について伺いました。

 

物理的な距離を縮めイノベーションへ

――なぜ社内にコワーキングスペースの「avex EYE」を設けられたのですか。

「avex EYE」をつくった理由は、大きく分けて2つあります。

 もともとエイベックスは、社外とのコラボレーションを積極的に推進してきた会社です。本社内に「avex EYE」を設けたのは、第一に「コラボレーションの活性化」を今以上に図るため。物理的な距離を縮めることで、当社とはまた違う価値観やスキルを持った人たちと社員がより混ざり合い、協業し、イノベーションにつながる、そんな環境を整えようという狙いがあります。

 もう1つは、「若い才能を応援したい」という想いがあります。2018年、エイベックスは創業から30年を迎えました。いろいろな方々に支えていただいたからこそ、ここまで成長できたのだと皆様に感謝しております。その意味では、今度は私たちが恩返しをする番だと思っています。私たちがこれまで蓄積して来たナレッジをベースに、若手のエンターテインメント企業やスタートアップ、クリエイターを支援・育成する場として、「avex EYE」を活用したいと考えているのです。

――「avex EYE」にはどのような特徴がありますか。

「avex EYE」の会員になると、基本的にはすべて無料で利用できる点が大きな特徴です。

 100席ほどのスペースに加え、会議室も用意されています。会議室の利用やコピー機などの設備はもちろん無料です。その上、人を集めてイベント会場として使ってもらうことも可能です。最上階17階に設置した、カフェテリアも兼ねた社員食堂の利用もできます。ただ、スペースに限りがありますので、会員資格は審査制とさせていただいています。

――どのような方が会員になっているのですか。

 私たちは「エンターテインメント」と「テクノロジー」を融合した、“エンターテック”を大きな柱のひとつとして事業を推進しています。そのため、当初はテクノロジー関連の企業や会員さまに多く参加していただきました。最近は、分野を問わず、エンタメ業界に興味を持つスタートアップ企業の代表やクリエイターの方々が会員になっていらっしゃいます。中には30〜40代でフリーランスとして活躍していらっしゃる会員もいますが、年代的には20代前半の方がメインです。

 恐らくエンタメ業界でコワーキングスペースを設置したのは、日本では初の試みだと思います。おかげさまで、現在は企業数で100社以上、約200名の会員の方々にご利用いただいております。

 

エイベックスビルが目指す“3つのコラボ”とは

――コワーキングスペースの活用もその1つですが、様々な改革を行なっていますね。

 2017年に『Realy! Mad+Pure』という、タグライン(企業理念)を掲げました。これは周囲から「おかしいんじゃないの?(Mad)」と思われても、それに「純粋に、真摯に(Pure)」に追い求めることで、世の中に「本当に!(Realy!)」という驚きを届けていくことを目指しています。 もともとエイベックスには、Madなことを純粋に追い求めながら、非連続的に成長をしてきた面があります(笑)。それが30年を経て、1,500名もの社員を抱える大きな組織になったことで、個々の価値観に微妙なズレが生じる危機感がありました。そこで、エイベックスの原点といえる、『Realy! Mad+Pure』を改めてタグラインに据え、人事や組織の改革に取り組んでいます。

――2017年12月に誕生したエイベックスビルにも、その改革が体現されているそうですが。

 たまたま以前のビルが老朽化して建て替えることになりましたので、事業に新たなシナジーを産み出すために、様々なコラボレーションがしやすい仕組みをビルに取り入れました。その際に重視したのが、… 続きを読む… 続きを読む

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