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デキの悪い部下は、新入社員の意気込みで変わる
2019.05.20

マネージャーの極意第3回

デキの悪い部下は、新入社員の意気込みで変わる

著者 八木 昌実

 社員を変えるには、自発的にやる気を引き出すことが大切です。そのためには、「新入社員」の力を借りるのが一番早いと、プルデンシャル生命保険などで「落ちこぼれチーム」を立て直し続けた八木昌実氏は指摘します。

 鍵を握るのは「採用戦略」。野球チームのように、組織のフォーメーションを描き、意中の人材を確実に引き寄せ、停滞していた組織を活性化するコツを、八木氏が語ります。

 

「俺も頑張らなくては」と思わせたら勝ち

 プルデンシャル生命には、「リクルートがすべての問題を解決する」という言葉がありました。これは、新たな人材こそが、組織を活性化するという意味です。

 今でこそ“そのとおり”と思いますが、正直にいえば、入社当時はこの言葉の意味がよく理解できませんでした。

 前回、私が初めてプルデンシャル生命で営業マネジャーになったときの話をしました。既存のメンバーは、成績が思わしくない人ばかり。全国ランキングも下位のほうで、正直、「私が直接動いたほうが早い」と思っていました。

 とはいえ会社には、営業マネジャーは第一線に出てはいけない決まりがありました。商談に付いて行っても、横でニコニコと見聞きするのみです。メンバーを鍛えようと思ったら、オフィスの中での指導に終始せざるを得ませんでした。

 私はメンバーに、自分の成功体験を伝え、ロールプレイの相手になり、個別に課題を指摘しました。手取り足取り教えたことで、少しずつ売れるようにはなります。しかし、それは一方的に「やらされている」ことなので、残念ながら持続性がありませんでした。本人が心からやる気になり、自発的に動き出す環境づくりが必要だったのです。

 そこで新入社員の出番です。

 マネジャーに昇進して数カ月後から、採用がうまくいき始め、元気のいいフレッシュな社員が次々に入ってきました。

「頑張ります!」
「人生をかけて取り組みます!」

 入社後の挨拶では、こんな威勢のいい声がオフィス内に響き渡りました。

 職場全体が変化の兆しを見せたのは… 続きを読む… 続きを読む

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八木 昌実

八木 昌実

1959年大阪府生まれ。89年、プルデンシャル生命保険株式会社に入社。わずか入社1年半で全国約1000人の営業トップに。その後、営業所長、支社長、執行役員常務、執行役員専務を経て、ジブラルタ生命保険株式会社執行役員専務、AIGエジソン生命保険株式会社代表取締役副社長、プルデンシャル米国本社国際保険部門のシニア・バイス・プレジデントを歴任。2017年に株式会社エイトウッズ、株式会社エイトウッズスターリゾートを設立。著書に『マネジャーとして一番大切なこと』(ダイヤモンド社)。

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