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「会社の数字」を部下に堂々と伝えるのはやめなさい
2019.03.22

マネージャーの極意第1回

「会社の数字」を部下に堂々と伝えるのはやめなさい

著者 八木 昌実

 組織のマネジメントにおいて最も重要なのが、ゴールの設定です。多くのマネジャーは、「会社から与えられた目標」をゴールに、その具体的な数値目標をチームのメンバーに伝えていることでしょう。

 しかし、プルデンシャル生命保険などで25年間、「落ちこぼれチーム」を立て直し続けた八木昌実氏によると、これは間違った考え方といいます。

 なぜ、会社が目標とする数値をゴールとして、チームで共有するのはダメなのか? 逆に、正しいゴールとは一体何なのか? 部下がモチベーションを維持しながら結果を出す秘訣を、八木氏が伝授します。

 

「死んだ数字」では部下を動かせない

 マネジャーがまず肝に銘じるべきなのは、「会社から降りてきた数字を部下に降ろさない」ことです。会社から与えられた目標は、会社全体の目標から逆算し、組織やチームに割り当てられただけの数字であることが大半です。例えば、全社の売り上げ目標が対前年で110%の場合、組織やチームの目標も往々にして110%になります。

 私はこれを「死んだ数字」と呼んでいます。部下を動かす、生きた数字ではないということです。にもかかわらず、現状把握もせず、この数字を部下にそのまま伝えているマネジャーが多いのが現状です。「会社が掲げた目標なのだから、やるしかない」。これでは、部下が納得するわけがありません。

 私ならまず、部下にこう伝えます。… 続きを読む… 続きを読む

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八木 昌実

八木 昌実

1959年大阪府生まれ。89年、プルデンシャル生命保険株式会社に入社。わずか入社1年半で全国約1000人の営業トップに。その後、営業所長、支社長、執行役員常務、執行役員専務を経て、ジブラルタ生命保険株式会社執行役員専務、AIGエジソン生命保険株式会社代表取締役副社長、プルデンシャル米国本社国際保険部門のシニア・バイス・プレジデントを歴任。2017年に株式会社エイトウッズ、株式会社エイトウッズスターリゾートを設立。著書に『マネジャーとして一番大切なこと』(ダイヤモンド社)。

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