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高くても売れちゃう「絶妙な値段」の設定方法
2019.02.07

モノが売れない時代に売るテクニック

高くても売れちゃう「絶妙な値段」の設定方法

著者 地蔵 重樹

 現代は、市場が成熟し飽和状態にあるため、モノが売れない時代です。しかし、そのような時代にあっても、売上を伸ばしている商品やサービスもあります。中には、値上げをすることで売上を伸ばし、値下げをしたことで売上が低迷してしまうケースもあります。

 それでは、どのように値段を付ければ良いのでしょうか。今回は、人気のビジネス書『なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」』(永井孝尚著:PHP新書)を元に、絶妙な値付けの方法について見ていきます。

 

ミネラルウォーターは水道水の1000倍高い

「絶妙な値付け」の一例として取り上げられているのが、「東京の水道水とペットボトルのミネラルウォーター」です。本書では、“東京の水道水は世界トップレベルの品質を誇っているのに、多くの人が、ペットボトル入りのミネラルウォーターを購入して飲んでいる” としています。

 東京の水道水の料金は、500ml当たり0.1円程度。一方で、500mlペットボトルのミネラルウォーターは、コンビニでは約100円で売られています。つまり、ミネラルウォーターは、水道水の1,000倍もの値段が付けられていることになります。それにも関わらず、今日もコンビニではミネラルウォーターは棚に並び続けており、それを購入する消費者も存在します。

 なぜ現代人は、“高額な水”を購入してしまうのでしょうか。このように、経済的にどうしても不合理なものに対し消費行動が起きるのは、行動経済学における「アンカリング効果」の影響といます。

 アンカリング効果とは、「人は無意識に最初に見せられた数字に大きく影響される」というものです。ミネラルウォーターにおける「最初に見せられた数字」とは、… 続きを読む

地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター

ニュースサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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