働き方は「ロボット」で変える(第3回)

RPA導入虎の巻:押さえておくべき5つのポイントとは

2018.08.31 Fri連載バックナンバー

 パソコン上で人間が行う様々な事務処理を記憶し、人間に代わって実行するソフトウェアロボット「RPA(Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション)」は、日本企業の間で急速な広がりを見せている。

 第2回目では、自社のRPA導入を成功させるために押さえるべき「5つのポイント」のうち2つをお伝えした。今回は残る3つのポイントを説明する。

 

成功のポイント3 : 無計画なRPAの運用に潜む5つのリスクを解決する

 社内でRPAの本格導入が進んでいくと、100体、200体と増えていくロボットの管理・運用ルールが必要になる。しかし、従来社内に存在している、IT部門の定めるルールは、せいぜい基幹システムの運用ルールであり、特徴が全く異なるRPAには適用できない。このため、RPAを導入した各社はRPA用の運用ルールを新たに作成している。

 運用・統制ルールを設定する上で、留意すべきリスクは5つある。今回は、そのうち特に重要な3つを具体的に紹介する。

市場動向と課題

 1つ目は、「周辺システムに起因する誤動作」である。

 RPAを操作する際、定義したファイルに間違いがなければ、RPAが操作を間違えることは100%ない。しかし、操作の前提となるインプットやアウトプットファイル、またシステムに変更が生じた場合、RPAが正常に動作しないリスクがある。

 通常、システムの変更・改修が発生する場合は、情報を受けたIT部門で、事前にその影響や対策が検討される。一方でRPAが操作するファイルやシステムは業務部門が使用・管理する場合が多いため、IT部門での検知・管理が困難だ。

 対策としては、RPAの使用対象ファイルの仕様や格納先、またその前後のファイルについて安易に変更を行わないことはもちろん、RPAに対する影響をしっかり認識し、影響を及ぼす可能性のあるファイルの管理を徹底しておくことが必要である。また、これらの情報は、業務部門だけでなく、IT部門と連携体制を整備し、常に情報共有できる状態にしておくことが肝要だ。

 

後任者はロボットがどう動くかわからない ~異動時の引継ぎ・文書化を忘れずに~

 2つ目は、… 続きを読む

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安部 慶喜

安部 慶喜

アビームコンサルティング株式会社
戦略ビジネスユニット 執行役員 プリンシパル

幅広い業種における経営管理、業務改革、PMI及び事業計画策定等での実績を有す。 特にRPA領域では、ABeamグローバルの専門チームの統括責任者として、100以上のクライアントでの1,000以上のロボット導入を指揮。主な著書『RPAの威力』(日経BP社)。

共著/面條真由(めんじょうまゆ)
アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット シニアコンサルタント。

日系商社にて中東アフリカ地域の市場調査及び、新規案件開拓業務に従事。アビームコンサルティング入社後は商社を中心に、SSC化、海外拠点の業務改善、PMI支援等、国内外で幅広いプロジェクトに参画。近年は日系企業の働き方改革に取組み、RPA導入を含む業務効率化を推進。

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