働き方は「ロボット」で変える(第2回)

現場がRPA導入に不安を感じている。どうすれば良い?

2018.07.29 Sun連載バックナンバー

 パソコン上で人間が行う様々な事務処理を記憶し、人間に代わって実行するソフトウェアロボット「RPA(Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション)」を活用した働き方改革の取り組みが、日本企業において、急速な広がりを見せている。第1回目では、このRPAを導入したほとんどの企業が、業務削減効果を実感していることを紹介した。

 では自社でのRPA導入を成功させるためには、どうすれば良いか。アビームコンサルティングが200件近いRPA導入経験から得た、導入の際に押さえるべき「5つのポイント」を、2回にわたりお伝えする。

 

成功のポイント1:考えるより触れよ――まずはトライアルを通じてRPAの威力を体感

 ビジネスは年々「短サイクル化」している。1つの商品が10年、20年と売れ続ける時代は終わった。顧客の嗜好は多様化し、ビックデータ、IoT、AIなど、日々新しいデジタル技術が生まれている。

 基幹システムにおいても、3年ほどかけて構築したシステムを20年使う時代から、ERP(統合基幹業務システム)を1年半ほどで導入し7年程度使うなどの短サイクル化が進んだ。最近は外部の課金制クラウドを使用し、さらに短期な導入を望む企業も多い。変革を続ける世界で生き残るため、企業には「スピード経営」が求められているのである。

 RPA導入における最大の魅力は何か。それは、低コスト、短期間で、局所的に小さくスタートさせることができるという、導入ハードルの低さである。

 RPAは小規模なもので2~3週間という短期間で開発でき、かつ、既存のシステムになんら改修を加える必要もない。一段階ずつ進めて構築する従来のシステムと異なり、RPAは試行錯誤を繰り返しながらどんどん進化させていくことができる。まずは早期に小さく取り入れてみて、RPAで何ができて何ができないのか、その手応えを感じてみることが重要である。

 

現場がRPA導入に懐疑的……こんな時はどうすれば良いのか

 一般的に業務を担当している現場の人々は、最初は導入効果に懐疑的であり、抵抗感を抱くことが多い。「何かツールを入れるらしいが、逆に面倒な仕事が増えてしまうのではないか」「自分の仕事はそれで楽になるのだろうか」という声は、必ずといって良いほど現場から上がってくる。

 こうした現場の意見を払拭するためにも、… 続きを読む

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安部 慶喜

安部 慶喜

アビームコンサルティング株式会社
戦略ビジネスユニット 執行役員 プリンシパル

幅広い業種における経営管理、業務改革、PMI及び事業計画策定等での実績を有す。 特にRPA領域では、ABeamグローバルの専門チームの統括責任者として、100以上のクライアントでの1,000以上のロボット導入を指揮。主な著書『RPAの威力』(日経BP社)。

共著/面條真由(めんじょうまゆ)
アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット シニアコンサルタント。

日系商社にて中東アフリカ地域の市場調査及び、新規案件開拓業務に従事。アビームコンサルティング入社後は商社を中心に、SSC化、海外拠点の業務改善、PMI支援等、国内外で幅広いプロジェクトに参画。近年は日系企業の働き方改革に取組み、RPA導入を含む業務効率化を推進。

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