2018.06.07 Thu

 立ったまま仕事ができるように、スタンディスク(立ち机、スタンディングデスク)を導入する企業が増えています。

 海外では特にこの傾向が強く見られます。たとえばオーストラリアでは、政府が主導となって座りすぎの弊害を訴えるテレビCMを流し、立ったまま仕事ができるよう、国が一丸となってオフィス改革を進めています。

 イギリスでは、2011年に政府が「座りすぎの弊害」に関する指針を作成して、経営者に対して警鐘を鳴らしました。イギリス政府の勧告によると、「勤務期間中の座る時間を4時間減らすように、少なくとも2時間は減らすこと」としています。

 立ったまま仕事をすることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

グーグルもフェイスブックも立って仕事をしている

 立った状態で仕事をするメリットの1つに、仕事の効率を高める点があります。

 立ったまま思考する人は、決断が早いといわれています。アメリカのミズーリ大学のプルードン博士の実験によると、立ったまま考える人は、座って考える人よりも33%早く決断するという結果が出ています。座っているときよりも立っているときの方が、大脳に流れ込む血液が20%も増加し、血液が増えることによって脳の活動が活性化し、集中力が高まって意思決定が早くなるといいます。

 南カルフォルニア大学のバーカイン教授も同様の実験を行い、立ったままの被験者は座ったままの被験者と比べて、意思決定が5~20%も早くなると結論づけました。脳科学の研究でも、立っているときは座っているときよりも脳への刺激が強くなるため、想像力が豊かになるというデータもあります。

 このようなビジネス効率にいち早く注目したのは、… 続きを読む

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田中 靖子

田中 靖子

法律家ライター

東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、会社設立等のビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行っている。

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