海外発!最新「働き方」事情2018(タイ・チェンマイ)

タイで女性の社会進出が進んでいる理由とは

2018.04.09 Mon連載バックナンバー

工事現場も公務員もほとんどが女性

 北部タイの中核都市・チェンマイを歩いていて印象に残るのは、勤労している人のかなりの比率を女性が占めていることである。

 観光客にはおなじみの屋台・露天商では店を切り盛りしているのは女性が中心であり、銀行・役所等の公的機関・民間企業においても従事している職員の少なくとも過半数は女性である。さらには男性の世界と思われがちの建設工事現場ですら、タイでは女性が半数近く重労働に汗を流していることが珍しくない。

 国際的ネットワークを持つ会計事務所グループ・グラントソントンが毎年発表している報告書「ウーマン・イン・ビジネス 2016年版」によると、タイの管理職における女性比率は37%で、調査対象国中第5位である。この時点で最下位の日本(7%)と比較にならない高いレベルだが、チェンマイ市中を見渡して確認できる実態は、この数字をさらに上回っている。

 チェンマイ北郊メーリム地区の合同政府庁舎では、各オフイスの目立つ場所に顔写真つきの組織図が掲示されていて女性比率が把握できるのだが、ある社会保険事務所では全49人中29人が女性(59%)、国際交流関連オフィスでは48人中33人(69%)、教育サービスセンターでは77人中48人(62%)さらに旧政府系通信事業者の支所では所長を筆頭に職員12名が全て女性であった。いずれのケースも職能として女性が有利であるという条件はない。

 ではなぜタイにおいてここまで顕著に女性の社会進出が進んでいるのであろうか。

 

タイ女性が社会進出する背景と強い向学心

 女性の社会進出が進むひとつの理由としては、… 続きを読む

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横山 忠道

横山 忠道

海外書き人クラブ所属・タイ王国チェンマイ在住ライター

国内企業において20年以上海外渉外業務・海外進出コンサルタントなどに従事し、日タイ政府間合弁事業によるタイ人技術者育成プログラムの企画・推進を担当した以降は一貫して日本とタイを繋ぐ活動に注力。2014年に独立してチェンマイに拠点を移し、持ち味であるリサーチ・分析スキルを生かした独自視点によるタイコラムを執筆している。

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