アラブ首長国連邦(UAE)の国教といえばイスラム教。市内でアルコールは禁じられています。日本なら、同僚との絆を深めるため、飲み屋で同僚と一杯ひっかけるということもありますが、アルコールに厳しいアラブの国では、どのような場所で“飲みニケーション”をするのでしょうか。
その答えは「コーヒーショップ」です。
UAEのコーヒーショップは、どんな美味しいコーヒーが出てくるのかと思いきや、実はコーヒーとは名ばかりで、「シーシャ」と呼ばれる水たばこや、紅茶、ジュースがメイン。営業時間も夜からで、店内ほとんどが男性客。それぞれ行きつけの店があるそうです。顔なじみ同氏が水たばこをふかしながらゲームを楽しんで、夜な夜な友情を深めているそうです。
今回は、アラブの国で行われている“飲みニケーション”ならぬ、“コーヒーニケーション”を紹介します。
アラブの夜は「アフター10」から始まる
アラブの国がコーヒーニケーションを楽しむのは、仕事が終わった夜10時から。アフター5ではなく「アフター10」が常識です。
なぜこんな夜遅くから遊ぶのかというと、仕事が終わるのが夜10時だからです。
アラブの国では、昼間の暑さを避けるために、午後の時間帯はほとんどの商店は午後閉まります。家に帰って家族で昼食をとり、そして昼寝の習慣があります。その間、町は静まり返ります。夕方5時でも昼寝中の人が大半。夜6時頃になるとようやく昼寝から覚めて、仕事へ戻る人も出始めます。陽が沈んでから営業再開し、仕事が終わるのは夜の10時過ぎです。そこから、コーヒーショップへと繰り出します。身体をしっかり休めることは、暑い国で暮らす知恵の一つです。

アラブの人達は“こってり系ジュース”が好き
冒頭でも触れましたが、コーヒーショップのメインはコーヒーではありません。フレッシュジュースか紅茶を飲みながら、水たばこを楽しむ店です。
太陽に奪われたエネルギーを回復するためにも、飲み物は大切です。少し塩気のある飲むヨーグルトは食事のお供。砂糖は全く入れません。
果物を丸ごと絞ったフレッシュジュースで人気なのは… 続きを読む